全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で断熱等性能等級6~7、耐震等級3(許容応力度計算)の家づくりをしています、キノハウジングです。
今日は連載コラム、
【第8回】完全自由設計だからこそ、一棟ごとに性能を考える
「自由設計の注文住宅」と聞くと、多くの方は「間取りや外観デザイン、設備を自由に選べること」をイメージされるのではないでしょうか。
もちろんそれも自由設計の大切な魅力ですが、Kino-izmが考える自由設計には、もうひとつ非常に重要な意味があります。
それは、「その土地、その家族のためだけに、一棟一棟ゼロから性能をデザインすること」です。
なぜ規格化されたパターンや標準の間取りではだめなのか。
敷地条件に合わせた「完全自由設計×個別の性能設計」の重要性についてお話しします。
敷地が違えば、最適な性能のつくり方も変わる
どれほど同じ広さ・同じ予算の家であっても、建てる「土地」が違えば環境はガラリと変わります。
・南側に隣家が迫っている狭小地なのか、眺望が開けた角地なのか
・東西南北のどこに道路があり、太陽の光がどの角度から入るのか
・周囲の建物や街路樹によって、どんな影ができるのか
条件がひとつとして同じ土地が存在しない以上、「どのような家を建てれば夏涼しく冬暖かいか」という最適解も、一棟ごとにまったく異なります。
カタログに載っているような統一された規格住宅や、決められたパターンを当てはめるだけの設計では、その土地が持つ潜在的な光や風の恵みを最大限に引き出すことはできません。
数値を良くするためだけの「窓の縮小」はしない
住宅の断熱性能(UA値)の計算において、熱の出入りが最も大きい「窓(開口部)」を小さく・少なくすれば、簡単に机上の計算数値を良くすることができます。
しかし、UA値の数字(スペック)だけを追い求めて南側の窓を極端に小さくしてしまったらどうなるでしょうか。
冬場、太陽がもたらしてくれる暖かな熱エネルギー(タダの暖房熱)を室内に取り込むことができず、昼間でも薄暗く、エアコンに頼らなければ寒い家になってしまいます。
Kino-izmでは、単にUA値の数値を良くすることだけを目的とした設計は行いません。
・冬: 太陽の高度が低い冬場は、南側の窓から日差しを部屋の奥深くまでしっかり採り入れて家を暖める(日射取得)
・夏: 太陽の高度が高い夏場は、軒(のき)や庇(ひさし)、アウターシェードで日差しを完全に遮り、室内の温度上昇を防ぐ(日射遮蔽)
土地の方角や周りの環境を読み解き、太陽の動きを計算した上で窓の位置や大きさを一棟一棟割り出す。 これこそが、本当の意味でのパッシブデザインであり、完全自由設計の醍醐味です。
家族の「暮らし方」に合わせた個別の性能解
性能の個別最適は、土地の環境だけではありません。住むご家族の「ライフスタイル」によっても変わります。
・日中も家で過ごすことが多いご家族と、共働きで夜間中心に過ごすご家族
・寒がりなお施主様と、暑がりなお施主様
・将来の暮らしの変化や部屋の使い方
それぞれの暮らしに合わせて、断熱仕様のバランスや空調方式(床下エアコン・小屋裏エアコンなど)の選択、生活動線に合わせた間取りをご提案します。
まとめ:一棟一棟に、誠実な答えを出す
「完全自由設計」とは、単に好きな色や設備を選ぶことではありません。
「その土地の魅力を最大限に生かし、そこに住むご家族が最も健康・快適・省エネに暮らせる住まいの解を導き出すこと」です。
手間も時間もかかるプロセスですが、一生に一度の家づくりにおいて決して譲れない私たちのこだわりです。
次回は第9回、家づくりの本質に迫るテーマ「家を建てる目的は『家を買うこと』ではない」についてお話しします。
さて現場は、、、名張市・My様邸、雨樋が掛かりました。
来週には足場が解体されます。









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