全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で断熱等性能等級6~7、耐震等級3(許容応力度計算)の家づくりをしています、キノハウジングです。
現在進めている現場で、既存の石積みを撤去するために掘削を進めていたところ、給水管や汚水桝について、これまで分からなかったことがいくつか判明しました。
新築工事といっても、何もない土地に家を建てる場合ばかりではありません。
既存の建物や外構、給排水設備などが残っている土地では、実際に工事を始めて掘ってみないと分からないことがあります。
今回もまさにそのケースでした。
給水メーターボックスが少し変わった位置に...
通常、給水メーターボックスは、道路から敷地内へ向かって比較的まっすぐ給水管を引き込み、その途中に設置されていることが多いです。
ところが今回の現場では、敷地の北西隅から給水管を引き込み、そこから直角に曲げて、西側から約3mの位置に給水メーターボックスが設置されていました。
石積みを撤去するため、その周辺を掘り進めたことで初めて分かったことです。
なぜこのような配管になっているのか、正確なことは分かりません。
ただ、以前この場所にはスチール製の物置が設置されていました。
もしかすると、物置によってメーターボックスが隠れてしまい、検針に支障が出るため、現在の位置へ移設されたのではないかと思います。
あくまで私の想像ですが、配管の状況を見ると、その可能性も考えられます。
さらに掘ると「止水バルブ」が...
そして、メーターボックスを移設した際に延長されたと思われる給水管の途中に、止水バルブが設置されていました。
この位置に止水バルブを設けるのは通常あまりないため、メーターボックスを移設する際、既存の給水管から延長するために設置されたものではないかと考えています。
不要なものであれば、できれば撤去しておきたいところです。
ただし、実際に撤去できるかどうかは、さらに掘り進めて配管の状況を確認しなければ分かりません。
こういうところが、既存住宅や既存設備を扱う工事の難しいところです。
図面や地上から見える部分だけでは、判断できないことがあります。
そして、道路側には鉛管が...
弊社の設備業者さんにも現場を確認してもらいました。
すると、現在確認できている止水バルブより道路側の給水管が、鉛管であることが分かりました。
鉛管は古い給水設備では珍しくありませんが、今後の経年劣化も考えておく必要があります。
そこで、さらに掘り進めて樹脂管との接続箇所を確認し、もし樹脂管が確認できるのであれば、既存の鉛管を撤去して樹脂管へ切り替えることができれば理想的です。
ただ、これも「やります」と簡単に決められるものではありません。
どこまで鉛管が続いているのか。
どこで樹脂管につながっているのか。
そもそも樹脂管が確認できるのか。
実際に掘ってみなければ分からないのです。
そのため、もう少し掘削を進め、配管の状況を確認したうえで、どのように対応するのが一番良いのかを判断することになります。
汚水の公共桝も...
汚水についても確認したところ、敷地内から排出される汚水を道路側へ流すための最終桝、いわゆる「公共桝」がコンクリート製でした。
しかも、かなり劣化しています。まだまだ使用できるケースもありますが...
この先、新たに汚水管を接続することになりますが、その際に既存の桝を傷めたり、破損させたりする可能性もあります。
そして、これから新居で長く暮らしていただくことを考えると、現在一般的に使用されている塩ビ製の桝に交換しておく方が安心です。
新築工事でも、既存部分は「未知の部分」があります
今回のように、石積みを撤去するために掘削したことで、初めて分かったことがあります。
給水管の経路。
給水管の材質。
止水バルブの位置。
そして、汚水桝の劣化状況。
これらは、工事を始める前に地上から見ただけでは分かりませんでした。
もちろん、できることなら工事を始める前にすべて把握しておきたいところです。
しかし、既存の設備については、実際に掘ってみなければ分からないこともあります。
だからこそ、「見えない部分をどうするか」も家づくりでは大切なことだと思っています。
今回についても、今後さらに掘削を進め、配管の状況を確認したうえで、できるだけ将来に不安を残さない方法を考えたいと思います。
ただし、ここでひとつ心苦しいことがあります。
今回のように、工事を進めたことで新たに判明した既存設備の問題については、対応するために追加の工事が必要となる場合があります。
現時点では、どこまで対応できるのか、また費用がいくらになるのかも確定していません。
状況を確認し、必要な対応方法を整理したうえで、お客様には費用も含めてきちんとご説明する予定です。
新しい家を建てるための工事なのに、既存設備のことで新たなご負担をお願いする可能性がある。
私としても、決して気持ちの良いものではありません。
できるだけ必要な範囲にとどめながら、これから長く暮らしていただく家だからこそ、後になって「やっぱりあの時やっておけばよかった」とならないよう、今できることをしっかり確認していきたいと思います。
また状況が分かりましたら、改めてブログでもお伝えしたいと思います。
















