全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
大和ハウスが、いくつかの地域から住宅事業を撤退するという話をご存知の方も多いかも知れません。
これから家を建てる人にとっては、
「住宅会社なんて、いくらでもあるから、それほど困らないんじゃない?」
と思われるかも知れません。
確かに、これから建てる方にとっては、それほど大きな問題ではないのかも知れません。
でも、すでにその会社で家を建てられた方にとっては、少し事情が違ってくるのではないでしょうか。
例えば、ちょっとした修理や設備の交換程度なら、地元の工務店さんやリフォーム会社さんでも対応できると思います。
ところが、
「壁を撤去して、広いLDKにしたい」
「窓の位置を変更したい」
「床を下地からやり替えたい」
など、大規模なリフォームとなると、話は少し難しくなってきます。
大手ハウスメーカーの住宅には、一般的な木造住宅とは異なる独自の構法や、型式認定などを利用して建てられているものがあります。
こうした住宅では、メーカー独自の設計ルールや仕様によって建物が成立している場合があり、第三者がリフォームをしようとすると、まず「この家はどういう構造になっているのか?」を把握するところから始めなければなりません。
また、メーカー独自の構法の場合、一般的な木造住宅のように、どの工務店でも簡単に構造を判断できるとは限りません。
これって、住宅に限った話ではないと思うんです。
例えば、何かの機械でも、一般的な規格の部品を使って作られているものであれば、メーカーが変わっても修理できる場合があります。
ところが、そのメーカーでしか使っていない特殊な部品や独自仕様のものばかりで作られていると、メーカーが撤退した途端に、
「壊れたけれど、誰にも直せない」
ということが起こる可能性があります。
住宅も、これと似たところがあるのではないでしょうか。
もちろん、独自工法だから悪いという話ではありません。
その会社独自の技術によって、性能や施工性など、さまざまなメリットがあることも事実です。
ただ、その一方で、
「その会社が無くなったらどうなる?」
ということまで考えておく必要があるのではないでしょうか。
そして、2025年4月から建築基準法の改正によって、木造戸建住宅の大規模な修繕・模様替えについても、建築確認が必要となるケースが出てきました。
例えば、主要構造部である壁、柱、床、梁、屋根、階段などについて、その過半を修繕・模様替えするような工事です。
つまり、、、
「古くなったから、ついでに間取りも大きく変えよう」
というようなリフォームは、以前よりも簡単にはいかない場合があります。
もちろん、すべてのリフォームに建築確認が必要というわけではありません。
キッチンやトイレ、浴室の交換、内装の変更など、確認申請が必要ない工事もあります。
ですから、
「大手ハウスメーカーの家は、他社ではリフォームできない」
という単純な話ではありません。
実際には、建築士さんが既存住宅を調査し、必要な資料を確認したうえで対応できるケースもあるでしょう。
ただ、独自の構法で建てられた住宅ほど、将来、大規模な改修をする際にハードルが高くなる可能性がある。
私は、そこが少し気になるのです。
例えば「〇〇そっくりさん」のような大規模リフォームを考えた時、
「この家の構造はどうなっているんだろう?」
「どこまで壁を撤去できるんだろう?」
「このメーカー独自の構造を、第三者が判断できるのだろうか?」
という問題が出てくるかも知れません。
そして、もし建てた会社が地域から撤退していたら...。
さらに、その会社が将来的に住宅事業そのものから撤退していたら...。
そう考えると、家を建てる時には「今、どんな家が建つのか」だけではなく、
「20年後、30年後に、この家を誰が直すのか」
ということまで考えておいたほうが良いのではないでしょうか。
住宅は、家電製品のように壊れたら買い替えるというものではありません。
何十年も住み続けるものです。
その間には、設備の交換もあるでしょう。
外壁や屋根のメンテナンスも必要になるでしょう。
家族構成が変われば、間取りを変更したくなるかも知れません。
その時に、
「この家は、誰が見ても構造が分かるのか?」
「他の工務店や建築士でも対応できるのか?」
ということは、意外と大切なことだと思います。
私自身、家づくりでは「特別なことをする」よりも、「誰が見ても分かる、普通の構造をきちんとつくる」ことを大切にしています。
在来工法であれば、構造計算を行い、どこにどんな力が掛かっているのかを確認する。
そして、必要な構造や金物を明確にしておく。
こうしておけば、将来、別の建築士さんや工務店さんが建物を調べる時にも、理解しやすくなります。
もちろん、工務店だって会社です。
私たち自身も、30年後、40年後にどうなっているかなんて分かりません、汗
だからこそ、
「この会社がずっと存在するから大丈夫」
ではなく、
「この会社が無くなっても、この家は大丈夫」
という考え方も、家づくりには必要なのではないでしょうか!
大手だから安心。
地元工務店だから安心。
有名な会社だから安心。
逆に、小さな会社だから危ない。
そんな単純な話ではありません。
家を建てる時には、性能やデザイン、価格だけではなく、
「将来、この家をどう維持していくのか」
というところまで考えて、住宅会社や工法を選んでいただきたいと思います。
もしかすると、これから先も住宅業界では、地域から撤退する住宅会社が出てくるかも知れません。
その時に困るのは、これから家を建てる人ではなく、
「すでに建ててしまった人」
なのかも知れません。
とはいっても、
「そんな時は、建て替えたらええやん!」
と言われるかも知れませんけどね(笑)
でも、普通はそう簡単にはいきませんよね。
家は、一生に一度の大きな買い物。
だからこそ、
「建てた時」だけではなく、
「その後、何十年も住み続けること」
まで考えて、家づくりをしてほしいと思います。
あー、今日は長文になってしまいました、汗
さて現場は、、、名張市・My様邸、
外壁には外張り断熱(付加断熱)の作業も完了しており、週明けから防水シートを貼る作業へと進めてまいります。
また、内部では大工さんにより気密シートを貼る作業が終盤を迎えています。
小さな隙間も逃さないように隅々までチェックしながら進めています。


















