全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で断熱等性能等級6~7、耐震等級3(許容応力度計算)の家づくりをしています、キノハウジングです。
今日は連載コラムの第5回目を記しました。
【第5回】なぜ無垢フローリングを標準にしているのか
家づくりにおいて、床材は壁紙や天井以上に「人の肌が最も長い時間触れ続ける場所」です。特に小さなお子様がいるご家庭や、室内で素足で過ごすことの多い日本の暮らしでは、床材選びが住み心地を大きく左右します。
一般的な住宅では、合板の上に薄い木目シートや単板を貼った「複合フローリング(シートフロア)」が主流ですが、Kino-izmでは本物の木をそのまま切り出した「無垢フローリング」を標準仕様として採用しています。
単に「おしゃれだから」「質感がいいから」という見た目の理由だけではありません。私たちが無垢材を標準にする明確な理由をお話しします。
1. 足元が冷たくない「木のぬくもり(熱伝導率の低さ)」
「冬場、廊下やリビングの床に立つと足元からヒヤッと底冷えする」
そんな経験はありませんか?
合板フローリングは接着剤で固められた高密度な板であり、表面のコーティングも硬いため、体温をすばやく奪ってしまいます。これが「冷たい」と感じる原因です。
一方、無垢材の内部には、木が呼吸するために作った目に見えないミクロの空気層(空洞)がたくさん存在します。空気は最高の断熱材です。
無垢材は「熱を奪いにくい(熱伝導率が低い)」性質を持っているため、冬場でも自分の体温が素早く跳ね返り、じんわりとした温もりを感じることができます。スリッパを履かずに素足で歩きたくなる快適さは、無垢材ならではの特権です。
2. べたべたしない、爽やかな「調湿作用」
夏場の蒸し暑い季節、合板フローリングの上を歩くとペタペタと足の裏がくっつく感覚がありますよね。あれは足の汗や室内の湿気が床表面に留まっているためです。
無垢材は、カットされた後も生き続けており、室内が湿気を含んでいるときは水分を吸収し、乾燥しているときは蓄えた水分を放出する「天然の調湿作用」を持っています。
そのため、ジメジメした梅雨時や夏場でも、無垢フローリングの表面はサラッとした心地よい肌触りを保ち続けます。
3. 静電気を帯びず、ホコリが舞い上がりにくい
あまり知られていませんが、化学薬品や樹脂コーティングされた複合フローリングは、摩擦によって静電気が発生しやすい特徴があります。静電気は部屋の中のホコリやハウスダストを床表面に引き寄せて付着させてしまいます。
一方、自然素材である無垢材は静電気を帯びにくいため、ホコリを引き寄せず、掃除機やモップでサッと綺麗に保つことができます。
アレルギーをお持ちのお子様や、床に近い位置で過ごす赤ちゃんにとっても、安心で衛生的な空気環境をつくる手助けをしてくれます。
4. 経年変化(エイジング)を楽しめる、愛着の湧く住まい
シートフロアや合板は、完成した瞬間が一番綺麗で、年数が経つにつれて劣化し、傷がつくと下の合板が見えて見苦しくなってしまいます。
しかし、無垢フローリングは違います。
月日が経つほどに色合いに深みが増し、ツヤが生まれ、アンティーク家具のように「時を重ねるほど味わいが増していく(経年美化)」という魅力があります。
「子どもがつけた傷やへこみ」も、決して「汚れや劣化」にはなりません。それらは家族がそこで過ごした思い出の刻印となり、住まいへの愛着へと変わっていきます。万が一大きな傷がついたとしても、無垢材なら表面を少し削ってオイルを塗り直すことで、ご自身で簡単に修復できる点も大きなメリットです。
5. 「傷つきやすいのでは?」という疑問に対して
「無垢材は傷がつきやすいのでは?」
「お手入れが大変なのでは?」
と心配される方もいらっしゃいます。
たしかに、柔らかい無垢材(スギやパインなど)は物を落とすと凹みやすい性質があります。しかし、少々のへこみであれば、湿らせた布を当ててアイロンで蒸かすことで、木の復元力によって元通りに膨らむことも多くあります。
Kino-izmでは、お施主様の暮らし方や好みに合わせて、適度な硬さと温かさのバランスが良い無垢材をご提案しています。
まとめ:毎日触れる場所だからこそ、本物を
第1回〜第4回でお伝えした「高断熱・高気密」「耐震計算」「シュタイコゼル断熱材」は、目に見えない家の骨組みや壁の中の話でした。
今回の「無垢フローリング」は、それらの確かな性能という土台の上で、毎日五感(視覚・触覚・足裏の感触)でダイレクトに豊かさを感じていただくための「見える価値」です。
見えない性能も、毎日触れる素材も、どちらも妥協しない。
それがKino-izmの考える家づくりです。
次回は折り返し地点となる第6回、「性能だけではない、Kino-izmの家づくり」について。数字(スペック)の追求だけにとどまらない、デザインや間取りに対する私たちの思想をお話しします。
















