全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で断熱等性能等級6~7、耐震等級3(許容応力度計算)の家づくりをしています、キノハウジングです。
【第4回】断熱材にウッドファイバーを選ぶ理由
前回の「構造(耐震)」に続き、今回は家の心地よさを左右する「断熱材」のお話です。
断熱材と聞くと、グラスウールや発泡ウレタンなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、Kino-izmでは、木材からつくられる木質繊維断熱材ウッドファイバー「シュタイコゼル(Steico zell)」を主力の吹き込み断熱材として選定・採用しています。
なぜ、一般的な断熱材よりもコストがかかる「木から生まれた断熱材」をあえて選ぶのか?
そこには、日本の夏の暑さや快適性、そして環境負荷まで見据えた明確な理由があります。
1. 「熱を遮る」だけでなく「熱を蓄える」驚異の熱容量
断熱材の性能を測るとき、多くの方は「熱の伝わりにくさ(熱伝導率)」ばかりに注目します。しかし、夏の快適性を決めるもう一つの非常に重要な要素があります。それが「熱容量(熱を蓄える力)」です。
・グラスウールやウレタン: 軽い素材のため、熱伝導率は低くても「熱を蓄える力」は小さく、夏の強い日差し(放射熱)を受けると熱が短時間で室内へ通過してしまいます。
・シュタイコゼル(ウッドファイバー): 木の繊維がぎっしり詰まっており、非常に高い密度と重み(熱容量)を持っています。
この高い熱容量により、夏の強烈な太陽光が屋根や壁に当たっても、熱を内部に一時的に溜め込み、室内への侵入を大幅に遅らせる「タイムラグ効果(位相ずれ)」が生まれます。
一番暑い昼間の熱が室内に入り込むのを夕方以降まで遅らせ、夜間の涼しい外気で冷やすことで、夏の2階や小屋裏が蒸し風呂状態になるのを防ぎます。「木質の断熱材は夏涼しい」と言われる最大の理由がここにあります。
2. 吹き込み工法(ブローイング)だから隙間が生まれない
シュタイコゼルは、マット状の素材を押し込むのではなく、専用の機械を使って壁内や屋根裏の空間へ一定の密度(高密度)で隙間なくパンパンに吹き込む工法をとります。
これにより、
・複雑な配管の周りや角の部分にも隙間なく充填できる
・経年変化による断熱材の「自重による沈み込み(隙間の発生)」を防ぐ
・高い施工品質を長期間にわたって維持できる
というメリットが得られます。
3. 「音」を吸収し、静かな室内空間をつくる
木質繊維は、その密度と多孔質な構造によって「防音・遮音性能」にも格段に優れています。
雨が屋根を叩く音や、屋外の交通騒音、近隣の生活音などをしっかり吸音してくれるため、家の中は驚くほど静かになります。
「雨が降っていることに気づかなかった」と、お施主様から驚かれることも珍しくありません。
落ち着いた静かな環境で朝まで熟睡できる暮らしは、日々のストレスを大きく軽減してくれます。
4. 壁内結露を防ぐ「高い透湿性」と「調湿効果」
木から生まれたシュタイコゼルは、湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性」と「湿気を通す性質(透湿性)」を備えています。
万が一、壁の中に湿気が侵入しても、素材自体が湿気を溜め込まずに外へ逃がしてくれるため、住宅の最大の敵である「壁内結露」やカビの発生リスクを大幅に下げてくれます。家の骨組(柱や梁)を湿気から守り、長持ちさせるための最高のアシストをしてくれる素材なのです。
5. 解体時にも地球に還る、サステナブルな選択
シュタイコは、環境意識が世界一高いと言われるヨーロッパ(ドイツ等)で生まれた自然素材です。持続可能な森林から採取された木材の端材を原料としており、製造工程における環境負荷が非常に少ないのが特徴です。
そして何より、50年~70年後に役目を終えたときも、化学物質のゴミにならず、自然に還すことができます。
「今住む家族が健康で快適であること」と同時に、「未来の環境や子どもたちの世代に負荷を残さないこと」。
これらを両立できる素材だからこそ、私たちはシュタイコゼルを選んでいます。
まとめ:素材の力で、本物の快適をつくる
断熱材は、壁の中に隠れてしまえば二度と目に見えないパーツです。
だからこそ、単に「仕様書の数値をクリアするためだけの安価な素材」で済ませるのではなく、夏の遮熱、防音、耐久性、安全性を高い次元で叶えてくれる「本当に価値のある素材」を使いたい。
シュタイコゼル(ウッドファイバー)は、Kino-izmが追求する「快適で健康的、そして長持ちする家」に欠かせない、自慢の素材です。
次回は、毎日足肌で触れる大切な標準仕様、「なぜ無垢フローリングを標準にしているのか」についてお話しします。
さて現場は、、、
8月にご入居されたMs様邸、外構工事の準備が整い、今日はエクステリアの現調に立会いました。
給水や排水管位置の確認、道路と敷地との高低差など、今一度確認して進めてまいります。
ほな、また、、、
木野芳弘の後悔しない注文住宅ブログ
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