全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で断熱等性能等級6~7、耐震等級3(許容応力度計算)の家づくりをしています、キノハウジングです。
今日は連載
【第2回】C値0.1前後を目指す理由について
前回の記事では、家族の健康と快適な暮らしを守るために「高断熱・高気密」が不可欠であるとお話ししました。
今回はその中でも、特にKino-izmが徹底的にこだわり、譲らない指標である「C値(相当隙間面積)」について解説します。
設計上の計算だけでは決して出せない数値であり、現場の職人の腕と情熱がダイレクトに現れる「C値0.1前後」。なぜ私たちがそこまで極小の隙間にこだわるのか、その理由をお伝えします。
そもそも「C値」とは何か?
C値とは、「家全体にどれくらいの隙間があるか」を表す数値です。単位はcm2/m2で、数値が小さければ小さいほど「隙間のない家(高気密な家)」であることを意味します。
例えば、延床面積が40坪(約132㎡)の家の場合
・一般的・昔の家(C値 5.0程度): 家全体の隙間をかき集めるとハガキ約4.5枚分
・一般的な高気密住宅(C値 1.0程度):家全体の隙間をかき集めるとハガキ約1枚分
・Kino-izmの家(C値0.1前後):家全体の隙間をかき集めても名刺の半分(あるいは切手サイズ)以下
C値は、図面上の計算(UA値など)とは異なり、完成前・施工中の現場で実際に「気密測定器」を使って測定しなければ分からない現実の数値です。
[測定の様子]
なぜ「C値0.1前後」を目指すのか?
「C値1.0くらいあれば十分高気密なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、私たちが0.1前後にこだわるのには明確な技術的理由があります。
1. 「計画換気」を正しく機能させるため
どんなに高性能な換気システム(24時間換気)を導入しても、家に隙間が多いと正しく換気できません。
穴の開いたストローでジュースを飲もうとする場面を想像してみてください。途中から空気が漏れてしまい、うまくジュースが吸い上がらないはずです。
住宅の換気もまったく同じです。
隙間が多い家では、換気扇の近くにある隙間から空気を出入りさせるだけで、部屋の奥や隅々の汚れた空気・湿気が排出されずに淀んでしまいます。「C値0.1前後」という高い気密性があって初めて、家全体の空気が設計通りにきれいに入れ替わるのです。
2. 室内や壁の中の「結露・カビ」を防ぐため
冬場、温かく湿った室内空気には水分がたくさん含まれています。もし壁やコンセントの周りに隙間(漏気)があると、暖気がそこから壁の内部へと進入し、冷やされて「壁内結露」を引き起こします。
見えない壁の中で結露が起きると、断熱材が湿って性能を失うだけでなく、柱や土台を腐らせたり、カビやダニの発生原因になります。
住宅の寿命を縮める最大の敵は「湿気と結露」です。家を何十年も健康に長持ちさせるために、隙間を極限まで塞ぐ必要があります。
3. 断熱性能(UA値)をカタログ通りの本物にするため
いくら分厚い上着(高断熱)を着ていても、前のボタンを全開にしていたら寒いですよね。
どれだけ図面上の断熱数値(UA値)を良くしても、隙間から風が吹き抜けてしまっては意味がありません。断熱材が持っている本来の性能を100%発揮させるための前提条件が「気密」なのです。
C値は「職人の手仕事と誠実さ」の証明
C値0.1前後という数値は、魔法のように一朝一夕で出るものではありません。
・柱や梁の取り合い
・コンセントボックスや配管の貫通部
・窓まわりの気密処理
こうした目に見えなくなる細かい部分に対し、一か所一か所、専用のテープやシートを使って手作業で隙間を塞いでいきます。職人の気配り、技術、そして「絶対に手抜かりのない家をつくる」という強い意志があって初めて達成できる数値です。
だからこそKino-izmでは、全棟で気密測定を実施し、自社の施工精度をありのまま開示してお施主様にお見せしています。
まとめ:見えない部分にこそ、住まいの真価が宿る
デザインや設備は、暮らし始めてからリフォームで変えることができます。
しかし、「家の気密性(C値)」は、建築時の施工品質で決まり、後から直すことが非常に難しい部分です。
Kino-izmがC値0.1前後にこだわるのは、単なる数字の記録更新が目的ではありません。
お施主様が一生涯、結露や空気の淀みに悩まされず、安全で快適に暮らし続けてほしいという「造り手としての誇りと誠意」の証なのです。
次回は、家族の命と財産を守る最重要部分、「なぜ全棟、許容応力度計算による耐震等級3なのか」について詳しく解説します。
さて、今日の現場は、、、行ってませんので現場の写真はありませんが、My様邸で採用するしっくいが届きました。
倉庫に保管するわけにはいかないので、事務所の玄関先にこれから1ヶ月程鎮座することとなります。
ほんとうは作業開始ギリギリに仕入れたかったのですが、メーカー在庫がなくなるかも知れなかったので、少し早いけど仕入れておきました。









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