大和の家・Km様邸 の最近のブログ記事

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
王寺町・Km様邸、9月25日に上棟して、ようやく屋根工事が完了しました。
何故上棟後1か月もかかるのかというと、そもそも鋼板が入りにくいということは勿論ですが、屋根材(ガルバリウム鋼板)の厚みがKino-izmでは0.5mmのものを標準としています。板金屋さんに聞いてもほとんどの工務店は厚みが0.35mmで一番流通量が多いと言われています。
だから0.35mmであれば上棟後それほど期間もかからないのですが0.5mmともなれば、通常でさえ鋼板の流通量が少ない上に鋼板メーカーの受注生産なので余計に時間がかかるとのことです。
では何故0.5mmの鋼板を使うのか?ってことですが、私の経験から、0.35mmの製品は何か物を落とすと簡単にえくぼ傷が出来ます。傷の表面の塗面がはがれてしまうとそこから錆びが発生し屋根の劣化を招きます。
しかし、0.5mmの製品ではそういうことが起こりにくいのです。たった0.15mmの違いなのですが相当異なると思われます。
板金屋の職人さんも工具で曲げなければいけないところが結構硬くて大変と話してくれています。それだけ丈夫だと言えるでしょう。
屋根は住まいを自然から守ってくれるところ、住まいが建ち続けているうちは維持管理をしなくてはならないし、少しでも長い期間維持できる方が良いに決まっています。
だから、Kino-izmでは0.5mmを標準としていますしこれ以上薄い厚みの鋼板は使うつもりはありません。

写真は、屋根の施工途中のもの。
棟(屋根のいちばん高いところ)にスリット上の穴を開けて壁面から上昇してくる気流を屋外に放出するための換気部材を設置しているところ。
緑色のテープで作業中に傷の付きやすい部分を養生し傷から保護しています。貼って捲る手間が結構大変ですが屋根を保護する為、オーナー様の為、長持ちさせたいですからね。
職人さん、ええ仕事してくれます。
こういう職人さんたちの丁寧な仕事のおかげで私も責任を果たすことが出来るのです。
「ほんとうにご苦労様、ありがとう」なのです。
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換気部材を設置すると、連続する棟鈑金との継ぎ目はシッカリとシーリングしておき、雨水の浸入を防ぎます。
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これで屋根工事は完了
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ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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気密測定

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
もう半袖では我慢できなくなってきましたね。
朝晩の冷え込みには体調を崩さないようにしましょう。

さて、今日は王寺町・Km様邸で気密測定を行いました。
気密測定は住まいにどのくらいの隙間があるのかを確かめる検査です。
隙間が多いと冷暖房の効率が悪くなるばかりではなく、計画的な換気計画も満足に出来なくなります。
また、開口部(サッシ本体)の初期不慮も見つけることが出来るので弊社では必ず気密測定を行っています。実際過去に何度と発見しました。

測定値をC値という値で表すのですがC値は無数の点のような細かな隙間を家全体でどの位あるかを測定し数値化するものです。
そして1m2あたり何cm2の隙間があるか?を数値で表します。
数値が低いほど気密性能が高いと言えるのですが、一般的な住宅で数値が2.0cm2/m2~5.0
cm2/m2程度、1.0cm2/m2を切ると高気密と言われます。

測定は家中の窓を締め切って、専用の機械でファンを回し家の中の空気を外へ放出して減圧します。
隙間が有れば空気が入って来ますが無ければ空気が入って来ず、外部との気圧差が生じます。これを機械で数値化しC値として測定します。
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1回目の測定で0.37cm2/m2(表記は0.4cm2/m2)、隙間特性値が1.40(この数値は1~2の間で表示され数値が大きければ大きな穴が開いているという値です)、C値はまずまずですが隙間特性値はこの数値では少し悪いので、皆で探したところトイレの排水パイプの封止があまかったです。それ以外に細かな隙間を皆で確認し気密を高めます。

現場監督も隙間を徹底的に探してました!
特に今回の住まいは下屋が3方に有り、火打ち(構造のゆがみを支えるために取り付けた斜めの部材)と屋根傾斜周辺の気密シートの納め方が難しくてこずってましたが、この辺りに細かな無数の隙間が存在しました。
皆で約30分の時間を掛けて気密テープをシッカリと貼って気密改善に努めました。
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そして再度測定すると、、、
C値は0.31cm2/m2(表記は0.3cm2/m2)、隙間特性値は1.20とかなり改善し合格ラインを余裕でクリアしました。総相当隙間面積37cm2がどの位かというと、住まいの基礎、壁、屋根面の外気と接する部分の無数にある細かな隙間の総面積が37cm2、6cm×6cmの正方形より少しだけ大きな穴しか開いていないという事なのです。
これこそ超高気密と言えると思います。お解りいただけましたか???
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完成後には隙間の改善は出来ません、工事の途中でこのように測定検査をして住まいが予定通りにつくられているかを確かめることが出来ます。
気密性能が高いと快適に暮らせる上に、換気が計画通りに機能するので家の中の空気もいつもクリーンに保てるのです。
気密測定は全棟で実施してこそ本来の目的を達成できると思います、だからKino-izmでは全棟で気密測定を実施しています。

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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日々研鑽

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日は昨日の寒さとは変わって暑かったです。
明後日の気密測定の準備のために現場で作業をしていたら汗が滲んできました、汗

写真は、フローリングを張っているところ。。。
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午後は新住協(新木造住宅技術研究協議会)関西支部のZOOM勉強会に参加しました。
平日の昼間から関西の勉強熱心な人たち77名が参加されていました。
勉強会では断熱の基礎知識、初級編、断熱材メーカー「マグ・イゾベール」技術者の方が講師となって2時間半ミッチリと受講しました。
解っているつもりでも新たな気づきがあり、忙しい日常ですが時間をつくって参加して良かったです。
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また、研修会終了後はZOOM呑み会に変わり、8名の仲間の方とウッドショック関連情報や、断熱基礎知識、基礎の断熱方法など専門的な話題や、プライベートに及ぶ内容まで様々な話題に花が咲きました。

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
朝晩涼しいですが日中はどうも暑い日が続いていますね、暑!
現場で少し動くと汗が出てきます。
王寺町・Km様邸では断熱工事が進んでいます。
隠れてしまうところなのでシッカリとチェックをして作業を進めています。各職人さん達も施工中の状況を共有できるように周知し、自ら施工途中の写真をスマホで撮ることを癖づけて行くことで私もチェックしやすくなってきました。
チェックしやすくなるという事は隅々まで目が届きやすくなりますから、今まで以上に施工精度も高くなってきます。これはあるシステムを取り入れたことで職人さんたちの意識が高くなってきています。
良い家をつくるためのツールとしてまだまだ徹底して行かないといけませんが施工管理もしやすくなってきました。

電気の引込も壁の内側から貫通した部分は管ウレタンボンベを充填し隙間を無くします。
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外部側からは気密テープでシッカリと留めておきます。
このように内外両方から処理しています。
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コンセントボックスも気密ボックスを使っていますが、線の貫通部分はシーリングを施して隙間を無くしておきます。
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床下に貫通している24時間換気設備のダクトも隙間を簡易ウレタンボンベ充填、床下とのショートサーキットを防ぎます。
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気密シートも断熱材メーカー推奨の半透明シートにしました。
タイベックスマートも良いですが内側が全く見えないので施工性があまり良くありませんでした。
旭ファイバーグラスが自社開発した可変透湿気密シート、厚みも0.3mm(+0.1mm)に増し、破れにくいです。
これだと壁体内の水蒸気も内側に放出してくれるので壁体内結露を防ぐことが出来ます。
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ついでに外部の防水シート施工状況も、、、
壁面にはタイベックを貼りますが、ベランダ手摺上部はタイベックだけでなくて鞍掛シート(ゴムアスファルトルーフィング系)を貼っています。
タイベックだけだと20年すると劣化が顕著に表れます。これが他のシートであれば10年足らずでボロボロに劣化し、手摺となる笠木から浸入した雨水が躯体を腐らせてしまいます。
このようなことが無いように手摺の天端は防水シートだけではなくてこのように鞍掛シートを使っています。まだまだこれを採用している工務店も少ないですけどね。
まぁ、どこまで劣化のことを考えて家づくりをするか?だと思うのです。
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ダクトの貫通部分も、、、
まぁここは軒も深いので直接雨水が掛かることは考えにくいですが、念のためにウエザータイトと呼ばれる部材で万一のときの備えに隠れた性能を発揮してもらおうと思います。
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如何でしょうか、今日のブログでは完成してしまうと見えないところですが全て家を長持ちさせるためには必要な部材・箇所なのです。
殆どの工務店はこのようなところを公開しませんが、Kino-izmでは積極的に公開して行きたいと考えています。

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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念には念を...

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日も事務所で一日中デスクワークをしておりました。
来社して下さるメーカーさんも10月に入り、急に増えてきました。緊急事態宣言が解除されたからでしょうか。
その中でいつも基礎パッキンや床下点検口などでお世話になっています城東テクノといメーカーの担当者さんが来社してくださいました。
新しいスリム型の水切りとベランダ笠木手摺の換気部材の提案です。
大変話の上手な方で、説明も理解しやすかったです。
世間話しや最近の業界の状況もやはり全国にネットワークをお持ちなので良くご存じでした。
このようにメーカーさんから来社していただき直近の様々な状況をお聞き出来るところも商品の説明だけではなくて非常に貴重なのです。
試験的に笠木換気材を使わせて頂く事になりました。楽しみです!
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さてさて、王寺町・Km様邸は、内部の設備の仕込み作業に掛かり出しました。
電気の配線や給排水管の配管です。
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その合間を縫って一番隙間のできやすいと思われる壁と屋根との接点(隙間)を重点的にウレタンボンベを注入し気密を確保できるようにしています。
見た目はグチャグチャでヘタクソな充填ですが壁面に充填すると垂れ落ちてくるため中々キレイには仕上がらないのが現実です。
ただ、隠れてしまうところなので見栄えよりも如何に確実に充填するかを考えながら念には念を入れて作業を行っています。
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一部の壁面にはグラスウールも充填し始めています。
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明日は近日解体工事に取り掛かるSg様邸の近隣挨拶とプランの打合せが2件、忙しい週末です!

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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