気密測定

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
もう半袖では我慢できなくなってきましたね。
朝晩の冷え込みには体調を崩さないようにしましょう。

さて、今日は王寺町・Km様邸で気密測定を行いました。
気密測定は住まいにどのくらいの隙間があるのかを確かめる検査です。
隙間が多いと冷暖房の効率が悪くなるばかりではなく、計画的な換気計画も満足に出来なくなります。
また、開口部(サッシ本体)の初期不慮も見つけることが出来るので弊社では必ず気密測定を行っています。実際過去に何度と発見しました。

測定値をC値という値で表すのですがC値は無数の点のような細かな隙間を家全体でどの位あるかを測定し数値化するものです。
そして1m2あたり何cm2の隙間があるか?を数値で表します。
数値が低いほど気密性能が高いと言えるのですが、一般的な住宅で数値が2.0cm2/m2~5.0
cm2/m2程度、1.0cm2/m2を切ると高気密と言われます。

測定は家中の窓を締め切って、専用の機械でファンを回し家の中の空気を外へ放出して減圧します。
隙間が有れば空気が入って来ますが無ければ空気が入って来ず、外部との気圧差が生じます。これを機械で数値化しC値として測定します。
IMG_9292-1_600.jpg

1回目の測定で0.37cm2/m2(表記は0.4cm2/m2)、隙間特性値が1.40(この数値は1~2の間で表示され数値が大きければ大きな穴が開いているという値です)、C値はまずまずですが隙間特性値はこの数値では少し悪いので、皆で探したところトイレの排水パイプの封止があまかったです。それ以外に細かな隙間を皆で確認し気密を高めます。

現場監督も隙間を徹底的に探してました!
特に今回の住まいは下屋が3方に有り、火打ち(構造のゆがみを支えるために取り付けた斜めの部材)と屋根傾斜周辺の気密シートの納め方が難しくてこずってましたが、この辺りに細かな無数の隙間が存在しました。
皆で約30分の時間を掛けて気密テープをシッカリと貼って気密改善に努めました。
IMG_9294-1_600.jpg

そして再度測定すると、、、
C値は0.31cm2/m2(表記は0.3cm2/m2)、隙間特性値は1.20とかなり改善し合格ラインを余裕でクリアしました。総相当隙間面積37cm2がどの位かというと、住まいの基礎、壁、屋根面の外気と接する部分の無数にある細かな隙間の総面積が37cm2、6cm×6cmの正方形より少しだけ大きな穴しか開いていないという事なのです。
これこそ超高気密と言えると思います。お解りいただけましたか???
IMG_9296-1_600.jpg
完成後には隙間の改善は出来ません、工事の途中でこのように測定検査をして住まいが予定通りにつくられているかを確かめることが出来ます。
気密性能が高いと快適に暮らせる上に、換気が計画通りに機能するので家の中の空気もいつもクリーンに保てるのです。
気密測定は全棟で実施してこそ本来の目的を達成できると思います、だからKino-izmでは全棟で気密測定を実施しています。

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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