気密測定は最高!

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日は橿原市・As様邸で気密測定を行いました。
測定はいつもマーベックス社に依頼しています。年間700~800件という大多数の現場で測定を行っている気密測定のプロ中のプロ。
機材を設置して、1回目の測定を行います。
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測定結果はC値0.17cm2/m2というKino-izm推奨の0.3を余裕を持ってクリアしていましたがn値1.38と推奨1.30、目標1.20には及びませんでした。
※n値というのは、1.00~2.00までの数値で測定し、数値が大きければ大きいほど総相当隙間面積が同じでも、1つの大きな穴が開いていることを表す数値です。

n値1.38と言うと少し大きな穴がどこかにあるという事なので測定士、大工、監督と私の4人で探したところ、電気配線の壁内への入線位置にわずかに隙間が有ったり、玄関ドアの足元で漏気を発見したり、、、機械を回して建物内を減圧しますと隙間から風を感じることで判ります。
サッシの隙間からも無数の風が入ってきました。特にハンドルやクレセントという施錠部分。
これはサッシ自体の問題なのでここを塞いで測定する工務店もありますがそんなことをすると気密測定の意味がありませんのでKino-izmでは行いません。
一応YKK-APに問い合わせしておこうと思います。
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ただ、今回大開口スライディングシリーズの窓を採用しましたが、メーカーから建付けの確認に来てもらっていた後なのでスライド式とはいえ、全く問題は有りませんでした。
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テープを貼ったり、シーリング剤を充填したりして隙間を徹底的に埋めて行く作業を15~20分ほど、途中機械を回して減圧したりして行いました。
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で、再度測定した結果は・・・
赤線・・・C値0.14cm2/m2(表記は小数点第二位を四捨五入するので0.1)
青線・・・αA(総相当隙間面積=建物の屋根・壁・床という外部に通じるところ全体でどの位の開口があるかを示すもの)は15cm2(名刺の半分くらいですね)
黄線・・・n値も1.08、とてつもなく良くなりました。
IMG_6182_800.jpg

吹付ウレタン断熱材を施工して気密性能が0.3とか0.5と言って高気密という業者が大半です。
初期性能は吹付断熱材で有れば気密の知識が無くてもまぁまぁの気密性能を確保することが可能です。
ですが、吹付ウレタンは数年で柱から剥がれて隙間が出来てしまうことが多いです。
これは木材が伸縮することで硬化したウレタン断熱材と伸縮性が異なり、密着していたところが剥がれてしまうのです。
また、隙間が増えて来るとそこから漏気が生まれ、結露、カビ発生となります。

Kino-izmでは以前、某吹付断熱材を採用していた時もありましたがこのような問題、そして万一の火災が生じたときの難燃性に疑問を感じて採用を止めました。
今回採用しました断熱材は「木繊維系断熱材・シュタイコゼル」、ドイツからやってきた木材由来の断熱材です。
壁内に機械で吹込み、その上から可変透湿気密シートを貼り、気密性能を高める工法です。
可変透湿気密シートは壁体内に室内の水蒸気を侵入させることなく、中の水蒸気を外部に放出できる一方通行の気密シート。
これらの作業は大工の仕事で、本人が気密に対してどの位の理解をしているかに掛かってきます。
理解している大工がひとつひとつの工程を丁寧に作業することで今回のような超高気密な測定が出来るのです。
ウレタン吹付断熱の住宅とKino-izmの住宅ではこのようなところが全く異なります。
手間暇をかけ、丁寧に作業することで、この住まいで生活されてからの冷暖房の効きやすさ、光熱費の削減が快適性に直結します。さらにこの性能は長期間続くことがお約束できるのです。

気密測定は最高だ!
そして、、、
気密性能は重要です!

ほな、また、、、
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