みんなで気密測定

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日は奈良市・Ki様邸で気密測定を行いました。
今回採用したサッシはLIXILのEWという樹脂サッシです。
過去に4度LIXILの樹脂サッシを採用したことがありますがいずれも気密測定を行って初期不良を発見しました。
ですので、今回はLIXILの担当者にもそのことを伝え、サッシを納品して下さる流通店の技術者の方ともお話をして万全の状態で測定に臨もうということでメーカーからも現場に来ていただきました。
その数6名、私たち2名と大工1名、そして測定士さん1名の合計10名で測定に立ち会いました。
測定前には流通店の担当者がサッシの建付け調整を行ってくれました。
締め切った工事中の住まいですが、「涼しいですね~」という声も聞こえてきました。
いえいえ、冷房しているわけではございませんが、他社の住宅もたくさん経験されている専門の人たちばかりなのでこのような声が聞こえたのです。
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1回目の測定でC値が0.24cm2/m2(表記は0.2)と相当良い数値を測定できましたのでメーカーさんもホッとされていました。
しかし、n値が1.53と悪くこれで終わるわけには行かないのでみんなで徹底的に隙間という隙間を探しました。
今回採用しました玄関ドアは片引き戸でドアよりも気密性能ははるかに低いのでそこを重点的に見たところ漏気を発見しました。
そこでドアの範囲を目張りして完全に封じてしまおうということで気密シートを貼りました。
他にも勝手口ドアにも漏気がありましたが調整しようとすると外部に設置した工事用の足場を撤去しないといけないのでここは竣工時に再度調整するということでドアに目張りしました。
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他にも僅かな隙間を発見しては簡易ウレタンや気密テープで漏気を封じて、再度測定したところ、次のようになりました。
IMG_2667_800.jpg
C値は0.17と最初の0.24から30%改善しました。
総相当隙間面積は41cm2から29cm2に30%も改善しました。
n値が1.37ともうひとつ満足できなかったのですが、測定士さんの説明だと10人も居ればかなり気流が乱れてn値の数値がマイナス側に出ていると思われるとのことです。ということでn値もまぁまぁだったのではないかと思います。
今回の測定で解ったことは、サッシを徹底的に調整することでC値も改善されるということです。
これをどのように捉えるかですが、もともとサッシは工場で生産された完成品なので誰もが信頼していると思いますがこのように少し気を掛けて調整することでそのサッシの持っている性能を十分に発揮させてあげることが出来るということです。
今まで調整せずに測定し、初期不良も発見していましたがこのようにすることでさらに高い性能を手に入れることが出来るということ。
そして玄関片引き戸、正直なところもっと性能が悪いものだと思っていましたが、今回気密測定を行うことで良い方に期待を裏切られたのです。
長期的に判断してどのくらいの気密性能があるのかはまだまだ検証しないといけませんが、このくらいの数値が確認できるものであれば採用しても良いかなと思いました、但し、玄関は南側に限るという条件付きですが...北側だと必ず結露すると思います。
これからも可能な限り、このようにしていくのが良いのだと思いますが測定の度にKino-izmの現場だけメーカーから集まってもらうのもどうかと思うので考えて行きたいですね。
兎に角、C値は0.17cm2/m2と超高気密でした。
今日も良い勉強をしました。
勉強は年中無休です。毎日勉強しないといけませんね!
LIXILさん、ありがとうございました!流通店の皆様もお疲れさまでした!

ほな、また、、、
木野芳弘の後悔しない注文住宅ブログ
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橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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