奈良で高気密と言えばキノハウジング

| コメント(0)

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日は上牧町・ゼロエネ住宅・Yo様邸で気密測定を行いました。
今までウレタン系の吹付断熱で精度の高い気密を確保していましたが、家づくりについて色々と勉強しているうちに単なる性能だけでなく、万一の火災が起きた時に発生しそうな有毒ガスについても学ぶ機会があり、「これではオーナー様の住まいを守れない」との見解に辿り着きました。
もちろん理由はそれだけではありませんが、このように決断し、仕様変更を進めました。
気密シートで気密性能を確保することが全国的に見ていても大変困難なことで、それには豊富な知識と経験、技術がいることも十二分に承知しておりました。
たくさんの施工方法を拝見し、自社の施工方法ではどの方法が一番適しているのかを熟考し、実際に現場で施工をする大工達に何度も説明し、一緒に考えながら進めたのです。

今回、気密測定を依頼したのは24h換気設備「澄家」を提供していただいていますマーベックス社の気密測定士。
聞くところによると月に500~600棟の測定をしているとのこと。経験豊富な測定士が測定前に私に尋ねられたことは「C値目標はいくらですか?」と。
その時の私の答えは「初めてのシート気密、0.5が測定できればひとまず安心、施主様に責任が果たせます。欲を言えば0.3をクリアしたいです」と。
測定される現場の大半で良い数値を測定しても0.3程度が大半、1.0や1.2と言うところもたくさんあるとのこと。
IMG_7063-1_600.jpg

で、早速測定機器のスイッチをON
小口径のファンが回り出し、屋内の気圧が負圧になり、玄関ドアの足元から微かに漏気を発見。
玄関ドアは段ボールで養生しているので微かな隙間があるのは当たり前なので特に驚きも不安もありません。
しかし、しばらくして測定器が止まりました。「測定不能」エラーです。
気密性能が特に高い時はこのようにエラーと表示されることもあります。
機器をリセットして改めてスイッチを入れましたがまた同じように測定器が止まってしまいました。そのようなことを繰り返すこと3回。
「モニタに表示される数値を見ている限り相当気密性能が高そうです」とのことで、次は手動で測定しましたがまた同じように測定器が止まってしまいました、
そこで、どこかの窓を少し開けて測定してみましょうという事になり、測定器を据え付けた窓とは正反対方向の縦すべり出し窓を1mmほど開けて測定しました。
すると、ようやく測定が完了しましたがその時の数値が0.27と「欲を言えば...」と言った0.3を上回っていました。
これは相当高い気密性能が期待できると思い、次は窓を閉め、漏気のある玄関ドアのロックを解除して再度測定しましたところ、なんとC値0.1(計算上は0.087)という超超超高気密でした。
本当の事なら玄関ドアの施錠をして測定器をオートで測定することが望ましいのですが、それではエラー表示で測定が出来ないという見解なのでこのように故意的に漏気をつくり測定しました。
おそらく完璧に測定できればn値も限りなく1.00に近いはず、そしてC値も限りなく0.0に近いはずです。しかしこれ以上測定を繰り返すと折角の気密性能に悪影響を与えてしまい何のために測定をしているのか本末転倒になりかねないのでここで終了しました。
測定士さんが「今まで測定してこのように何度も測定器が止まったことはありません。これは機械いじめですね、笑」という声が超超超高性能な住まいを物語っていました。
IMG_7067-1_600.jpg
今回初めてシートによる気密だったため、不安ばかりで「C値0.5が測定できなかったら...」と少しネガティブになりもしましたが、施工途中の島津棟梁の手先を見ていると「間違いはない」と心の中で確信しながら口には出せないもどかしさもあったのは事実です。
でもこのような結果を見ることが出来て、何よりも施主のYo様に良い報告が出来ることが嬉しいとともに、今まで以上に自信を持つことが出来ましたし、自分の高気密住宅に対するレベルも上がったことは間違いありません。
全国には超高性能住宅を提供されている諸先輩方がたくさん居られますがその方達の足元に縋り付きながら今まで以上に高性能な住まいを1件でも多くご提供できるような工務店になって行きたいです!
奈良で高気密住宅と言えばキノハウジング、関西で高気密住宅といえばキノハウジングと言われるようになりたいですね。

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘


リフォーム・建築ランキング

コメントする

〈 前の記事トップページ次の記事 〉

カテゴリ

バックナンバー

奈良の外断熱注文住宅 有限会社キノハウジング このページ先頭へ