耐震等級3と制震機能

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
Kino-izmの住まいの基本性能のうち、耐震性に関しては最高等級の「3」としています。というか、耐震等級に「1」や「2」が有ること自体、納得できないのです。
今時、自動車でエアバックがオプションの車種ってあるのでしょうか?
自動車業界は日々、基本性能を高めるための研究を行い今以上の性能のものを開発・販売しています。自動運転も近い将来標準化になったりして・・・。
でも、住宅業界はどうでしょうか?これほどまでに地震の多い国でありながら、建築基準法で定めるところにもその低さが目立ちます。
また、建てる側(業者)もその必要性を解りつつ、少しでもコストダウンし儲けを優先するやり方にも私自身残念でなりません。
こうしたことから、住まいを手に入れようとする消費者にコストと性能のバランスを判断させるところにも専門家としての意識の無さがうかがえます。無責任すぎると思いませんか?
そんな人たちに大切な家づくりに関わってほしくはありません。

さて、そんな家づくり、もう少し耐震について考えてみませんか?
耐震等級1の場合は震度7クラスの地震が来ると住まいは全壊しないかも知れないが引き続き使うことが出来ない程度の低い性能ですが、耐震等級3の住まいは万一の震度7程度の地震が来ても倒壊しないどころか、建物の損壊も一部に止めることが出来る性能です。引き続き住み続けることが出来るでしょう。
しかし何度も同じクラスの強い地震が来ると異なります。
そういったことも踏まえて耐震等級を高くすることはもちろん、さらに制震性能も持たせてやればより一層地震に強い住まいとなります。

下のイラストをご覧下さい。
大地震時に柱と梁が平行四辺形に変形するのに対し、面材は長方形のまま抵抗するため相互間にズレが生じ、釘が曲がったり折れたりします。そのため住宅全体が緩み、地震の度に変位はドンドン大きくなっていきます。
このズレる部位に厚さ1mmの制震テープを挟むことによって、振動エネルギーが熱エネルギーに変換され揺れが軽減されます。
阪神大震災規模の振動を何度も与えた実物実験において住宅の揺れ(層間変位)を最大80%低減できることを確認しています。これは、制震テープを全体にバランス良く配置し、住宅まるごとダンパーにしているからこそ為せる業です。

tape_heni210423.jpg
※アイディールブレーン(Ideal Brain)ホームページより

高取町・ゼロエネ住宅・Md様邸でもこの制震機能を持ったテープを採用しました。
L1450789-1_600.jpg

L1450778-1_600.jpg

少しコストは掛かりますが長年住み続け使い続ける家のことを考えると決して高いものではありません。
Kino-izmでも標準化に向けて進めています。

追伸、
東京、大阪、兵庫、京都に緊急事態宣言が発令されました。
これでもオリンピックやるのかな?何とかコロナを抑えたいのだと思うのですが、短期間で想定通りの結果が出るのか?
ユニクロがスポンサーになっているプロゴルファーのアダム・スコットは出場を辞退すると発表しました。日本企業がスポンサーなのに相当勇気が要ったことと思います。
でもこれこそがアスリートだと思うのですが、皆さんはどのように考えられますか?

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘


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