全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
奈良県で高気密高断熱の住まいを建てるキノハウジングです!
この2週間で3現場の気密測定を行いました。
今日はその3現場目、広陵町・ゼロエネ住宅・Yz様邸で測定しました。
今回の現場は引き違いの窓が8窓、玄関ドアは両開き、そしてキッチンと洗面所に勝手口があります。
これらの箇所はいちばん漏気の多いところで、気密性能に限っては非常に不利なのです。
ですから、測定前にファンを回して漏気のチェックを行いました。
想定通り、ドアの足元の漏気や排水管の封止ミスを見つけたので発泡ウレタンで改善し、測定スタート..........
1回目の測定でC値0.20cm2/m2と優秀な数値を測定出来ましたが、n値(隙間特性値)が1.43と思ったほど良くなかったので隅々まで点検し、漏気を見つけたところを改修しました。
さらに、測定の計算に必要な気積に誤りがありました。ロフトやリビングの天井高を一般の住居と同じ高さで計算していたものですから気積も小さくてこれでは測定値も良くなりません。気積を再度計算して2度目の測定へ、、、
するとどうでしょう。。。
測定結果は37cm÷239.88m2=C値0.15cm2/m2と1回目より良くなりました。
引き違いの窓が8窓、玄関ドアが両開き、キッチンと洗面所に勝手口ドアがあることを考えるととんでもなく高い気密性能だといえるでしょう。
これこそ、超高気密なのです。
n値(隙間特性値)も1.29と改善され、これくらい良ければ十分に合格点。
どうしてこれほどまで気密性能に拘るのでしょうか?
それはね、隙間があると計画的な換気が出来ないだけではなくて空調のコントロールも出来なくなるから。
計画的な換気が出来ないと室内の空気が隅々で澱んでしまい、悪循環、そして空調コントロールが出来ないと四季を通じて快適に暮らせなくなります。
さらに、建物本体の性能のチェックが出来るのです。
壁面や屋根面の隙間やサッシ本体の初期不良については気密測定を行うことで何度も発見し改善出来ました。
この分野の専門家の先生方は高気密の基準を0.5と位置付けています。
もちろん1.0でも気密性能が高いほうだといえますが、この数値レベルですと、施工ムラも結構あって、良い性能の時もあれば悪い性能の時もあるといった不安定な技術レベルだといえます。
しかし、コンスタントに0.5をクリアできるレベルになるには技術レベルや知識も高くなければなれません。
今までいろいろなことを勉強してきましたがまだまだ知識の足りないところもあります。
これで良いと現状に満足することなく、もっともっと勉強し、より良い家づくりを目指したいと考えています。
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