基礎三昧

| コメント(0)

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
黄砂、黄砂、黄砂、TVもラジオも黄砂、確かに奈良盆地を囲っている山々、カスミがかっていましたね。
早朝から、午後2時頃まで外に居りましたので目も花粉症とは違う痒さを感じました。これって敏感???

で、現場は、、、
基礎工事が2件並行して進んでいます。
生駒市・ゼロエネ住宅・Ka様邸、立上りのコンクリート打設前にアンカーチェックを行いました。
基礎工事の職人さんが図面通りに取り付けているのですが二重のチェックを行い、万一のミスを防ぐようにしています。
で、1箇所、鉄筋のかぶり厚がギリギリだったので、是正の指示をしました。
基礎コンクリートの鉄筋に対するかぶり厚は外周部で40mm以上、内側で30mm以上と決められています。

コンクリートはアルカリ性です。アルカリ性のコンクリートに包まれている間は鉄筋は錆びません。しかし長い年月が経過するにつれ、コンクリートは紫外線にさらされ大気中の炭酸ガスと反応して徐々にアルカリ性が弱くなり、中性になっていきます。これを、「(コンクリートの)中性化」といいます。コンクリートが中性化すると、中に入っている鉄筋が錆びやすくなります。この時に水などが入って鉄筋が錆びてしまうと、ふくらんでコンクリートを破壊して強度が落ちてしまうのです。強度が落ちてしまうとそれは事実上、鉄筋コンクリートが寿命を迎えてしまうのです。
つまり、かぶり厚が大きいほど中性化するまでの期間を長くすることができ、鉄筋の錆びも防ぐことができるため、鉄筋コンクリートの寿命が長くなるのです。
コンクリートが中性化するスピードは品質や建物が建っている場所などの環境にもよりますが、10年で1cm前後とされています。たった1cmのかぶり厚の違いでも、耐久性では10年も違ってくることになるので、かぶり厚は建物の寿命にとってとても大切なものということになります。
配筋検査が合格だと全て安心してしまい、このような事を考えないで施工されている工務店も多いですが、この住まいで末永く安心して暮らしてもらえるように、出来ることを一つでも多くやりたいですから!
IMG_6069_600.jpg

IMG_6071_600.jpg

IMG_5887-5890_600.jpg

田原本町・ゼロエネ住宅・U様邸では、外周部分の型枠を設置しました。
明日はベースコンクリートを打設します。
IMG_6072_600.jpg

ほな、また、、、

木野芳弘の後悔しない注文住宅ブログ
ホームページ
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家kinoizm

コメントする

〈 前の記事トップページ次の記事 〉

カテゴリ

バックナンバー

奈良の外断熱注文住宅 有限会社キノハウジング このページ先頭へ