構造見学会のご案内

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
某設備機器メーカーの担当者から次のような質問(相談?)がありました。
「高気密高断熱住宅を建築している地元の工務店での施工ですが、キッチンのキャビネット内に結露、カビが発生しており、キッチンに何かしら不具合があるのではないか、キッチン本体を取り換えて欲しい」と言われた、という相談。
問題は何故キッチンのキャビネット内で結露しているのか?ということです。
その工務店の担当者は食洗器の水蒸気が漏れてキャビネット内に充満したのではないかと言ったらしいです。
その住宅の仕様をお聞きしたところ、床下暖熱で壁天井は現場発泡ウレタンの吹付断熱のようです。
高気密高断熱住宅を見よう見まねで、断熱施工業者から言われるままに取り組まれたようです。こういうケース、非常に多いです。
給水管・排水管の状況をお聞きしたところ、床下から床上に貫通させて施工していますが貫通部分をシッカリとシーリングされていないとのこと。
その貫通部分をシーリングされると結露が止まると思いますと伝えたところ、
「実は原因が全く分からなくて食洗器を分解したり、給排水管の接続部分の脱着をしても解りませんでした」
工務店はキッチン本体が欠陥品だと言い張って取り替えろと言い出したので、出来ることを少しでもやろうということで、給排水管の貫通部分をシーリングしたところ結露が治まったらしいです。
ですが何故結露が治まったのかが解らないとのことです。

一般的な気密性能の低い住宅は給排水管の貫通部分に隙間があっても他のところも隙間だらけなので今回のようなことは起こりにくいです。
しかし、中途半端に気密性能が良くなると、隙間のある個所が少なくなるので、換気扇などを運転すると特にそういうところから冷気が入り込んできます。その結果、結露が発生しやすくなります。
気密住宅のちょっとした隙間の危険性を説明し、その工務店に説明されるようにお話ししました。

こういう工務店は実のところ多いです。
ウレタン系の断熱材は現場で吹き付けるだけでまぁまぁな気密性能を確保できます。
でも、まぁまぁな気密性能を手に入れることが出来るので、シッカリと隙間を埋めておかないとそこから熱の出入りが発生し結露が悪戯をするのです。
この仕組み原理を解っていないといくら良い断熱材を使っても絵に描いた餅なのです。
こういう工務店、多いので気密・断熱に取り組んでいるところには気密測定をしているか、このような貫通部分の処理はどのようにしているか等積極的に質問されることをお勧めします。ナンチャッテ高気密はそこに住む人が大変な苦労をすることとなりますから。。。
生半可な気持ちで気密住宅に取り組むことは止めて欲しいですね。

そして、住宅設備メーカーの担当者をはじめ施工する現場の職人さんたちもこのようなことをシッカリと勉強して知識を増やしてほしいです。
そうすれば、今回のような工務店に対しても「気密の仕組みを理解して下さい」と言い張れると思うのです。

今日、相談の連絡をくれた若い担当者、私の説明を聞いて悩みが吹っ切れたと言ってました、笑

さてさて、、、
今日は今年度の地域型住宅グリーン化事業の補助金割り当てに関するグループ会議に出席。
私たちが活動する安心安全住宅協議会では長寿命型(長期優良住宅)が3棟分、ゼロエネルギー住宅型が2棟(1棟は未経験型と言って未だ取り組んだことのない工務店に対する割り当て)という非常に少ない割り当てでした。
何とかKino-izmでもゼロエネルギー住宅型を1棟確保できましたので早速S様にも報告しておきました。

さてさてさて、、、、、
今日は橿原市・Mm様邸の中間検査の日、
もちろん指摘事項はひとつも無く一発合格でした。
此方の住まいでは7月31日(日)、完全予約制構造見学会を開催致します。
真夏の構造をご覧になり、その性能をご判断下さい。
先着順で受け付けておりますので、ホームページ・お問合せ欄からお申し込みください。
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午後は奈良市・ゼロエネ住宅・So様邸現場へ、、、
軒天の施工も進んでいます。
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屋内では天井下地の施工も進んでいます。
順調、順調、
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ほな、また、、、
木野芳弘の後悔しない注文住宅ブログ
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橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

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