気密性能は人なのです!

| コメント(0)

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今年度の地域型住宅グリーン化事業について概略が発表されました。
令和3年度より変更になったところは、、、
ゼロ・エネルギー住宅型にZEH Orientedが新設されました。
都心部で敷地が小さい場合や陽の当たる面積・時間などによって十分な発電量が期待できない場合があります。
そうした一日の地域でZEHを建築する際に適用される種類が「ZEH Oriented」ですが、私たちの活動エリアでは該当しないでしょう。

その他、ゼロ・エネルギー住宅型での長期優良住宅認定の場合の補助金額引上げ、これはKino-izmで建築する人にはメリットが有るでしょう。
バリアフリー加算...現在の住宅建築ではほぼバリアフリーなのに、これは無駄な加算額です。
その他、期待できるのは長期優良住宅と認定低酸素住宅の性能基準の引き上げを秋ごろに行われる予定だということ。
折角の高額な補助金です、もっと高い性能の住まいに対しての補助金であって欲しいです。
また、ゼロ・エネルギー住宅型については、太陽光や断熱材の荷重を見込んだ構造計算を実施して耐震性を確認したもの(これは良いとして・・・)、又は耐震等級2水準以上相当のものに優先配分と記されていました。
何故耐震等級2水準以上相当なのか、理解できません。
耐震等級3のみとして欲しいですね。
まだまだ緩すぎると思う補助金交付基準、これでは中々脱炭素に向いて行かないと思います。
でも折角の高額な補助金制度、今年度も取り組む予定です。

さて、今日は葛城市・Sz様邸で気密測定を行いました。
IMG_1867-1_800.jpg
測定1回目、C値は0.2cm2/m2を計測、n値は1.25でした。
超高気密ですが、もうKino-izmでは驚くような数値ではありません。もう少し高い数値にならないかと思うほどです。

そこで、C値改善のために皆で隙間を探し、気密テープ・ウレタンボンベなどで隙間を埋めつぶして行きます...とはいってもほとんど漏気を発見できませんでしたが、玄関ドアの足元からスースーと風が入ってくるのを掌で感じたのでウレタンボンベで隙間を埋めました。
測定士さんも一緒に漏気するところを探してくれました。
IMG_1865-1_600.jpg
このドアは親子ドアなので一般的にも片開きドアよりも隙間は多いです。
で、気密改善してから2回目の測定、C値は同じく0.2cm2/m2、αA=総相当隙間面積も29cm2から28cm2へ1cm2だけですが改善し、n値も1.25⇒1.23へと僅かですが良くなりました。
IMG_1871-1_800.jpg

「そこまでしなくても良いでしょ!」と言う工務店が圧倒的です。
また、ウレタン断熱である程度の気密が確保出来たと満足している工務店もありますが、そのような方法では数年で柱とウレタン断熱材とに隙間が出来てきます。長持ちしない気密性能なんて気密が高いとは言えません。

ではこのようにして気密を追い求めるのは...理由があります。
気密性能は断熱材や構造材という物ではありません。気密性能は人なのです。
気密性能が高いのは、如何に丁寧に仕事が出来たかということが数値として評価されるものです。さらに、気付かなかった施工の見落としやサッシの初期不良も見つけることが出来ますから完成後にそこから漏気があり結露が発生するリスクも減るのです。
結露から家を守るためにも少しでも気密性能の高い住まいを造って行きたいですね!

ほな、また、、、
木野芳弘の後悔しない注文住宅ブログ
ホームページ

橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

コメントする

〈 前の記事トップページ次の記事 〉

カテゴリ

バックナンバー

奈良の外断熱注文住宅 有限会社キノハウジング このページ先頭へ