新記録樹立

| コメント(0)

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日も日中現場に出ており少々バテ気味の木野です。。。

で、今日は新記録が出ました。
先に言ってしまいましたが・・・
五條市・ゼロエネ住宅・Tn様邸で気密測定を行いました。
Kino-izmではどの現場でも気密測定を行い、建物躯体の施工精度はもちろんのこと、サッシの不具合を調べるにも良い機会なのです。
通常は1階部分の小さい窓のサッシを開放し、その部分に測定機器を取り付けるのですが、此方の住まいは1階には測定可能な開口部分は幅2.5m程の大開口のテラス戸のみ、しかしこの開口では機材を設置するにも大変な養生が必要なので2階のバルコニーに面した引違いテラス戸に設置しました。

測定方法は家中の窓を締め切り、測定機械に取り付けられたファンによって内気を外部に放出し、その際の内気と外気の気圧差を測定して隙間がどの程度あるかを調べるのです。
あ、その前に、、、測定器モニターに記された温度は、内気33度に対して外気温は40.6度を感知していました。まぁバルコニーは南面で日当たりも良いところですから多少影響もあったと言えますが、、、
でも、屋内は汗は出るものの我慢できないというような環境ではありません。それは特に2階で感じることなのですが、やはり断熱性能の良い住まいだからかも知れません。

そして、、、
早速1回目の測定に入りました。
通常は測定器がオートで測定します。しかし、途中でエラーとなり機械が止まりました。
この時点で「今回も相当良い数値が期待できるかも」と皆で話ししておりましたが、2度目の測定でもエラーとなり測定不能。。。「これはかなり気密性能が高そうだ」ということで、3度目は手動にて測定しました。これなら機械が止まることはありません。
IMG_4448-1_600.jpg

で、手動による1回目の測定、、、
目貼りした養生テープがバリバリと悲鳴を上げ今にも捲れそうな様相だったので、捲れないように押さえていました。
普段はこんなことは無いのですが、家の中が負圧になり隙間がどこにも無いと弱いところから空気が入ろうとするのです。
IMG_4450-1_600.jpg
で、測定結果は、なんとC値0.154cm2/m2、この数値は今までに測定したKino-izmの住まいで最高値です。
しかし、隙間特性値が1.43ともうひとつ満足できず、皆で隙間を探して、改修して2度目の測定に入りました。

測定が始まり、機械を眺めながら「今度はもっと良さそうです」という測定士さんのコメント。
そして驚愕の数値を測定しました。

C値0.1cm2/m2、表記は小数点第一位までと決められていますのでこの数値ですが、計算では、14cm2÷201.80m2=0.06
なんと、0.1を切っていました。青いアンダーラインの数値をご覧下さい。
この数値は建物の外気と接するところ(床下・壁・屋根)にある無数を見えないような小さな穴を集めても14cm2しかないという事なのです。
14cm2というと4cm×3.5cmという小さな長方形です。名刺の半分くらいといえば解っていただけるでしょうか。
家全体でこの隙間ということはザックリと言うと隙間は無いに等しいです。
また、もう一つ驚きの数値が、、、
n値(隙間特性値)という黄色いアンダーラインの数値。
この数値はどれだけ隙間が小さくても個々の隙間が大きい場合に限りなく2.00に近くなります。逆に限りなく小さい穴の場合は限りなく1.00に近づくのですが、測定結果は1.00、これはもう完璧と機械が判定したという事。
いつもは1.3台~1.4台、少し悪い時は1.5を超えることもあるのですが、これほどまでに完璧な躯体性能になっているとは本当に驚きました。
隙間が無ければないほど、計画的な換気が可能になるとともに、空調の調整もしやすくなります。
これらのことをよく理解してこそ、作業時に何をどのように作業しなくてはならないのかを考えながら進めて行けるのでこのような結果が出ると思います。
毎回毎回、何故もう少し良い数値が出ないのかを反省も含めて考えてきたからこそ、そしてこれらのことをシッカリと理解して作業をしてくれる大工さんに感謝しなくてはなりません。
いくら良い断熱材を使っても、いくら良いサッシを使っても、その施工精度が低ければこのような結果には絶対になりません。
完成してからでは見えない部分、そして修正が出来ない部分を工事中にチェックすることに気密測定を行う意味があると思います。
「こんな数値、見たことがありません! 恐らく関西NO.1でしょう」とは、測定士さん談
IMG_4451-1_600.jpg

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

人気ブログランキングへ

コメントする

〈 前の記事トップページ次の記事 〉

カテゴリ

バックナンバー

奈良の外断熱注文住宅 有限会社キノハウジング このページ先頭へ