耐震と制震

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日も暑い一日でした。
こうしてこれから益々暑くなっていくんかなー、爆

さて、週末に上棟しましたM様邸、
耐震性能は最高等級の3、これはKino-izmの標準、というかこれから住まいを建てようとするにはこの性能は当たり前とすべきです。
さらに制震についても取り入れるべきだと考えます。
今回のM様邸、制震についても構造に取り入れ、万一の大きな地震を経験しても倒壊・損壊から建物を保護できるよう設計しました。
制震といいましても多くの企業が自社で開発した技術を売り出しています。
皆さん、良く目にされるのはダンパーと呼ばれる筋交いと同じ機能を持ち合せた部材ですが1軒の建物に精々6~8箇所、しかも1階部分だけという物がほとんどです。
何故?と思われませんか?
1箇所で6~8万程度、6箇所だと40~50万くらい掛かります。
ダンパーを取り付けた現場を見ると如何にも強そうで地震の揺れを最小限に抑えてくれそうに見えますね!
でも、どうでしょう!
ダンパーの取り付けているところはブレーキがかかり、揺れによる損壊も少ないでしょうが、その箇所はたかが6箇所、8箇所なのです。家全体では無いんです。
構造用の壁面が1軒の家でその程度しかなければ他の壁面に損壊が集中してしまう事も想定できます。
それで制震の目的を果たすと言えるのでしょうか?

Kino-izmではこのようなダンパー式のものはお勧めせずに、構造用壁全てに制震テープを挟み、万一の地震の揺れが生じたときには家全体で揺れを軽減出来る事を前提に取り入れています。
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技術者の話の中ではユーザーへの訴求効果は弱いけど、建物全体で制震出来るのでいざという時も安心だ、とのこと。
そして導入している工務店・ビルダーの中では構造を得意とする設計担当の方の推しが多いとのこと。
逆にダンパーはビジュアル的にはユーザーへの訴求効果が抜群なので採用するビルダーも多く、営業マンのウケも良いらしい。
確かに営業マンの立場は売ることが使命なのですから、制震テープのような地味に構造壁内に隠れてしまうようなものは営業のネタにはならないと思っているのだろう。
というかそういう会社が多いという話も技術者からお聞きする事が出来ました。
ん~、誰の為に家を建てているのか???と思いました。

家を建てるということは一生に一度か二度と言われます。
そして一番高い買い物なのです。
24時間、365日、50年も100年も使い続けるものなので将来に遭うであろう大きな地震の時でも安心して暮らせる住まいを手に入れないといけないし、我々提案する立場としてもシッカリとその辺りを理解してもらえるよう自分たちもさらに知識を増やしていかないといけないと痛感しています。

耐震だけでなく制震も、もちろん断熱や気密も同じだけ大切です。
これからも、いつまでも、どんな時でも安心して暮らせる住まいづくりをご提案します!

ほな、また、、、

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