改修不可能

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Kino-izmが入っておりますテナント兼集合住宅
1階は4軒の店舗(うち2軒は空店舗)、2~3階は住居となっており4世帯のご家族が入居されています。
このマンションは昭和54年に建築され、既に築36年(?)が経過しています。
その建物の排水桝が老朽化し、先日トイレの排水管が詰まり、大変な臭いが漂いました。
調査したところ、このマンションの汚水は浄化槽に流れており、その排水経路の一番浄化槽側で詰まっていました。
つまりその部分が詰まってしまうと全世帯のトイレが使えなくなるという一大事だったのです。
そこで、修理しようとしましたが、何と美容室の店舗を改装した時に増築しており、その増築部分が排水経路の上に位置していたのです。
とりあえず汚水桝の蓋は開けることが出来るようにその部分だけ増築部分の基礎を飛ばしていますが、本来は汚水桝ごと交換できると一番良いのです。
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しかし、汚水桝を交換しようとすると増築部分の建物にも影響が出ます。
そこでこの増築を請け負った業者に発注者の美容室から修理の依頼をして頂きましたが、
その業者は
「何故、うちに言われるのか理解できない。筋違いだ!」と言ったようです。
プロなら、排水経路の上に建物を建てますか?
増築の際排水経路を迂回させる、あるいは万一の時に修理修繕が出来るように考慮し、提案するのがプロではないでしょうか?
まぁ何をするにもコストは掛ります。
話を聞くと相見積もりの上、安い業者に依頼したらしいです。
結局、安いだけのいい加減な業者に依頼しても適当な工事をされて後で困るのは我々使用しているマンション所有者なので断りました。
で、こういうときはKino-izmの住宅設備を一手に引き受けてくれている信頼のおける橋本君に無理をお願いして、本日補修工事をして頂きました。
本当は汚水桝を交換するのが理想なのですが、とてもそれは建物に影響出てもいけませんので改修不可能だしモルタルで補修することにしました。
L1060333-1_600.jpg
皆様が生活しながらなので一日止めることはできません。
ですので3~4時間使用しないようにお願いして、速乾性の液材をモルタルに混ぜて作業を行います。
その液体の名前は急結エキタイト
モルタルを撹拌すると見る見るうちに硬化して行きます。
L1060336-1_600.jpg
綺麗に出来ました。
L1060352-1_600.jpg
これでしばらくは大丈夫でしょう。
この地域は未だ下水道が未整備です。
下水道が整備されるまで、このような形で補修に補修を重ねて行くしか手はありません。

本当ならこの際に汚水桝を交換できたはずです。
あるいは、美容室を増築する際に、コストの事より将来のことをもっと考えてくれる業者に任せておればこんなことにはならなかったでしょう。
こんなこともあるので、ただ単に安いだけで依頼するのはどうかと思います。
住まいを建てる際は、表面的なことだけに限らず、どれだけ将来の事を考えてくれてるか?
どれだけ施主の立場で家づくりを進めてくれるか???
そんなことも比較検討する際に考えるよう、これから家づくりを始められる方には十分にご注意くださいね!

ほな、また、、、
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