気密測定は重要です!

| コメント(0)

全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
立春、暦の上では今日から春ということのようです。
春一番が吹いたとの気象庁の発表もありましたが、まだまだ寒い日が続くでしょう。
Kino-izmの高気密・高断熱の住まいではオーナーの皆様は快適な毎日を過ごしておられると思います(^^)

さて、今日は橿原市・Tr様邸で気密測定を行いました。
IMG_8097_600.jpg
気密測定は高気密・高断熱には欠かせない測定です。
建物の屋根・壁・床という外気とつながる部分でどのくらいの隙間があるかを測定し、測定結果によっては簡易ウレタンやシーリング材でその隙間を塞ぎ、気密性能を改善します。
測定することで見えない隙間を見つけることができ、それが将来、結露の原因となるヒートブリッジ(熱橋)を抑えることとなり、快適な住空間を維持してくれるのはもちろんのこと、建物の骨組(躯体・柱や土台といった構造材)を腐朽による劣化を防ぎ建物寿命も延ばしてくれるのです。
さらに、気密測定は本来の目的以外でも役に立つことがあります。
今日はこの役に立つ経験をしました。
測定1回目、C値...0.5cm2/m2
Kino-izmが最低目標とする数値をクリアしました。しかし、もう少し良い数値を測定できてもいいのではないかとの思いで隙間を点検。
それは隙間特性値という数値に眼を向けているからなのです。
1回目のn=1.75、この数値の指す意味は「どこかに大きな穴が開いてますよ」という意味。
大工や測定士、断熱工事を請け負っていただいている会社の担当者、私たち計7名で家中探し廻り、施すべきところを塞ぎ、改めて測定開始!
2回目、C値0.5cm2/m2と1回目と変わらず、わずかに隙間特性値が上がりました。
でもおかしい、何故???
納得できず、家中いろいろと探すが見つからず、、、
L1320039-1_600.jpg

そこで、違うところに眼を向けました。
サッシの締め合わせ部分です。
通常サッシは規格品で高気密型の樹脂サッシ、わずかな隙間はあろうとも、さほど大きく影響はしません。
しかし、今回はあまりにも隙間特性値が低かったので通常できる隙間以外のところを探しました。
すると、、、2階の横長の辷り出し窓の本体と窓枠との間に外が見えるほどの隙間を発見しました。
サッシは完成品でメーカー工場から出荷されていますがシッカリとチェックされていなかったようです。
幸い、ねじ回し1本で調整が出来るところだったため胸をなでおろしました。
誰もが気づかないところ、まさかこのようなところで想定外の隙間があったとは・・・と思うと、気密測定をすべての建物で実施していて良かったと思いました。
で、気を取り直して3回目の測定結果は...期待通りのC値0.3cm2/m2という良い数値が測定出来ました。
L1320035-2_600.jpg

このようなところに気づかないで工事を進めている工務店も多いのではないでしょうか。
これは気密測定を行わないと見けることは出来ないでしょう。
改めて、気密測定を実施していて良かったデス!

ほな、また、、、
橿原市, 奈良県, JPのHouzz登録専門家木野芳弘

人気ブログランキングへ

コメントする

〈 前の記事トップページ次の記事 〉

カテゴリ

バックナンバー

奈良の外断熱注文住宅 有限会社キノハウジング このページ先頭へ