心配が現実に...

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
情報の早い方なら既にご存知かもしれませんが国交省から残念な発表がありましたね!
最近は、少し心配しておりましたがその心配が現実となってきました。
国は欧米と比べて立ち遅れていた水準の「省エネ基準を2020年に義務化する!」と何年も前から準備を進めていましたが、結局、住宅については省エネ基準義務化を見送る方向らしいとのことです。

断熱性能や冷暖房エネルギー効率ではるかに劣った、夏は暑く冬は寒い住宅が、これからも建築確認の許可がなされ、建て続けられる事になります。
それでも「住宅・建築物の省エネ性能の向上を図ることは最重要課題」と言っているようです。
言ってる事とやってる事が違う。
戸建住宅においては省エネ基準に適合させるための追加的コストが87万円/戸かかり、光熱費の低減により回収できるまで35年を要する、という試算が国交省から公表されていますが、この中には現在の新築住宅ではほとんど使われていない「アルミサッシ+単板ガラス」を複層ガラスのサッシに置き換えるコストも入っています。ということは実際には追加費用の掛かることがないコストまで追加コストとして計上されているのです。これらの元々不要なコストを抜いて計算すると、追加コストはおおよそ20年前後で回収できる計算になるとのことです。
これを「35年経たないと回収できない」という試算をわざわざ公表するのは、無理無理こういう試算を示して「省エネ基準を義務化しても追加費用を35年掛けないと回収できない」と理由付けないといけない何かの力が働いたのではないかと疑わざるを得ません。
後付け設備をふんだんに付けた低性能なZEH(ゼロエネルギー住宅)だとかトップランナーだとか言ってますが、欧米に遅れた基準にも適合しない住宅を新築で量産できる状態(市場)を放置している状態をどう考えているのでしょうか?
せめてドイツのように、住宅購入者がエネルギー性能を購入時に知る事のできる表示制度があれば良いのですが、それもありません。
自動車業界では燃費という指標がずいぶん前からあり、比較できるのですが、、、
こうやって日本人は、冷暖房エネルギーがダダ漏れ、光熱費のランニングコストで高くつく住宅を、自分達が気付かないまま、これからも買わされる事になります。
どうでしょうか、この現実を皆さんは、日本という国の向くべき方向、間違ってはいないのでしょうか?!

このような政策で国が良くなるわけがないと思います。
国が主導しなくてもシッカリと現実を見つめ、エネルギー性能の高い住まいを提供していきたいと思います。

さて現場は、、、
橿原市・Tr様邸
天候が不安定でしたが基礎工事、シッカリと転圧を掛け、GRR工法による地盤補強、そして捨てコンクリートまで作業を進めることが出来ました。
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明後日上棟予定だったAk様邸、延期としましたが先行足場架設は日程通り行いました。
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桜井市・Aa様邸はキッチンの据え付け工事完了!
天候が悪く外部の工事が進みません。その為、各協力業者さんが連携を取り、予定のスケジュールを変更しながら互いにバッティングしないよう相談し、作業を進めています。
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明日は、、、晴れると良いな!

ほな、また、、、
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