我慢しない省エネ住宅を!

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
朝晩涼しくなりました。
こうして秋が訪れ、アッという間に冬に向かって行くのでしょうか、汗

さて、
国土交通省が4~5年前にアンケート調査した日本の既存住宅の断熱レベルごとの割合が公表されていました。
その中で全く断熱されていない「無断熱の住宅」が39%、ほとんど断熱されていない「昭和55年以前の断熱基準の住宅」が37%、合わせて76%あります。
次世代省エネ基準といわれるH11年基準でさえたったの5%しかありません。日本はとんでもなく断熱性能が低い国なのです!
「断熱」とは、建物の壁や床、屋根や窓などを厚くしたり、外部の熱を伝えにくくしたりといったことを行います。「気密」とは、建物の空気が抜ける隙間を少なくすること。
一般的に「断熱」・「気密」というと、冬の寒さ対策のように思いがちですが、実は夏の暑さ対策にも大いに関係があります。
建物の「断熱」・「気密」性能が低いと、エアコンを稼働させても、せっかくつくった冷気の大半が隙間から外部へ逃げてしまい、中々涼しくならずに光熱費だけが跳ね上がります。
一般家庭では光熱費を気にしてエアコンを控えなければならないといったケースもあるとのこと。
エアコンは出力の大きいものの方が当然値段は高くなる。建物の断熱レベルが低いことで、より出力の大きな設備を設置しなければならない為、初期投資がかさんでしまう。
ここにも建物の性能が貧弱であることが大きく関係しているのです。
さらに、設置した後も隙間から漏れるのでランニングコストが高くつきます。
逆に建物の性能がシッカリしていれば、初期投資もランニングコストも大幅に圧縮することが可能。
エネルギーにかかるコストの問題は、一般家庭だけにとどまらず、国レベルでも問題になっています。
家庭や学校に送られてくる電気の大半は、元をたどれば石炭や天然ガスなど(一次エネルギー)、海外から大金を払って買ってきた資源を、発電所で燃やして作られています。
建物の性能が低いと、その貴重な資源を使ってせっかく生み出した冷たい空気を、どんどん捨てていることになるのです。これは、個人の光熱費の問題を超えて、国家財政にとっても大きなマイナスになると言えます。
ではどうすればいいのか?
まずは認識を変える必要があります。今年のような猛暑が、毎年やってきてもおかしくない時代になってきました。
やるべきことは、エアコンの設置や使用を前提にしながら、建物の性能をできるだけレベルアップさせ、少ないエネルギーで快適な空間をつくっていくことです。
つまりこれから求められてくるのは、「エアコン+建物」となっていくでしょう。
今までの精神論に頼る「我慢の省エネ」から、健康や経済にも好影響を与える「我慢しない省エネ」へと、社会を根本的にシフトしていく時が来ているといえます。
「断熱」・「気密」って個人個人の問題じゃなく社会全体にも影響を及ぼします、凄く大切なんですよ!

さて、現場は・・・
木津川市・Tb様邸
軒先の通気部材も据付が完了し、
明日から屋根工事に取り掛かります。
L1280423-1_600.jpg

ほな、また、、、
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