高気密・高断熱のルーツ

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今夜は自宅に仕事を持って帰ってMidnightまでガンバローと思っています。
その前に夕食とお風呂とブログ更新。。。
今夜は過去に遡って、自分自身がどうしてこんなにも高気密・高断熱に拘りだしたのか・・・?ということを考えてみました。
4年間のサラリーマン時代に数十件の注文住宅に携わりました。大した実績ではありません。分譲住宅を含めると新築はもう少し(合計で50件超))営業マンとして関わったと思います。
実績は少ないかも知れない、とてもトップセールスとは言い難い実績、しかし私を指名して下さったお客様には持ち前の熱意で一生懸命家づくりに励みました。評判も上々だったと思います(自画自賛、汗)
当時の上司(兄貴的な存在)が独立したところにくっついていき、8年間勉強、そして1998年「キノハウジング」祝・設立!
家づくりに携わったお客様から「独立したんだったらウチの増改築頼むわ~」という声が立て続けに5件、声をお掛け頂きました。
嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そして工事に関わることになるのですが、壁を捲り、サッシを取り外しという作業をしていると、依頼を受けた住まいのほとんどで壁の中の断熱材が傷んでいてボロボロ、とても新築時の断熱性能を維持しているとは言えませんでした。たった築10年足らずの住まいです。さらに構造体まで腐っていました。黒カビで真っ黒なところもありました。なかには素手で触るだけで角がボロボロろ剥がれるような土台等、とても30年の住宅ローンが終わるまで維持できるとは考えられませんでした。
「勤めていた会社は決して手抜き工事をしていたわけではありません」その工事が当時はアタリマエの工法でした。
私はそこに疑問を感じました。「なんてことだろう?」と。こんな家これから売ることは出来ない、造れないと思いました。
丁度インターネットが普及し始めた時代、私は時間を見つけてはネットで様々なことを調べました。
たくさんの会社に問い合わせもして情報を頂いたり、独学で勉強しました。
そして結露が家の所々で悪戯をしているということが解ったのです、遅っ!
同時にある会社の岩手県出身の技術者との出会いがありました。2001年頃だったと思います。
その技術者は防蟻・断熱の専門で、結論のメカニズムを詳しく教えてくれたし、東北地方では外断熱を採用しているところが多いことなど、彼の話はすごく面白くて、のめりこむように聞き入りました。
そしてキノハウジング独自の外断熱を生み出しました。
心が躍るような気持ちで同業者に話をすると同業者は、あざ笑うように
「そんなもん建てて売れるわけないやろ、コスト掛かりすぎで儲からんわ」
「もっとデザインや設備に注目せなあかんわ、笑」
と数年言われ続けたと思います。
時には情けなくなって心が揺れ動いたこともありましたが自分の考え方が決して間違っていないと思い、そのまま外断熱の住宅普及に邁進しました。「Kino-izm」と名付けたのもこの頃だったと思います。
当時のLIXIL担当者で温熱環境に詳しい技術者は「必ず私たちが考えている時代が来るから一緒に頑張りましょう」と励ましてくれたことも心強かったです。
そして時は流れ、「知らずに建てても外断熱」というキャッツフレーズで大手ハウスメーカー・DハウスがテレビCMを行うようになり、K鉄不動産住宅も外断熱住宅一本に絞って販売を始めました。
そこから、一般ユーザーも知る人が少しづつ増えてきて、時代も省エネ性能に少しばかり眼を向けるようになりました。
ここから今に至ります、あとは長くなるので省略、汗
ま、そんなことは今となってはどうでもいいことで、、、
結局のところ結露が住まいに「悪さ」をするわけで結露は家の中の隅々で温度差が出来ることで発生するのですが、この温度差は決して家そのものの耐久性を下げるだけでなくて、そこに住む人間の健康も悪影響を与えるということは今となっては言うまでもありません。
結露からカビが発生し、そのカビにはダニが集まってきてダニが出す糞が家中のハウスダストとなり人にアレルギー性疾患を齎すのです。
結露のことなど意識せず、デザインや設備に気を取られがちですがこういう結露リスクの話が出来る工務店や設計士、どれだけいるのでしょうか?
長期間初期性能を維持できない住まいを提供されているということをもっと一般の方が解らなくてはいけません。
その為には少しでも勉強して欲しいと思います。
よく工務店が家づくりセミナーたるものを開催している姿を見かけます。
でもそのほとんどは資金計画や方位学などに関してのことばかりで省エネ・外皮性能やC値といった気密に関することなどを主題に開催されるものは本当に少ないです。
一般の方がこういう事を知らされずに、結露で腐ってしまう家を平気で建てさせられている現状はもうそろそろ変えていかなければならないです。
その為にももっともっとこういう情報を発信しないといけないなと痛感しています。
結露リスクは、住まいの断熱性能の不足に他なりません。
人間の健康とは住まいの耐久性は、実は完全に同じ要因により左右されるということをお解りください。
写真は私の住まい、2階のリビングです(^^)v
DSC_1664a_600.jpg
さて、もう少し残業頑張りまっさー!!!

ほな、また、、、
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