これでいいのか...?

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日もローコスト住宅について話しされる方が居ました。
「耐震性能、そして断熱・気密の性能は他の事よりも優先しないといけません」と強く伝えました。
私の書いた過去のブログを遡ってみたところ10年前(2007年10月)にも同じことを考え思っていたようですのでコピペしておきます。

住宅業界のコスト削減・ローコストについてですが、手段を選ばずにコストを削減するのは簡単です。
奈良県のように高温多湿の地域でも坪30万円台の値段で提案することができます。
当然法律は守っての上での話です。
「合法であればなにをやってもいいのか?」
地元でもローコスト住宅で頑張っている会社がいくつかありますが、その内容たるや...なんといいますか...別の意味で感心するような方法を取っている会社が目立ちます。
それがまた売れている、、、泣
売れるのは結構なことなんですが、「合法的であれば何をしても良いと言うわけではない」と思うのは私だけでしょうか?
住宅という一生で一番高価で、長期のローンを組んで買う物に、品質の低いものをそんな使い方してもいいのかな?
そんな印象を感じてしまいます。
もちろん、内容がわかっていて「それが私たちの望んでいるものですよ」とお客さまが納得していれば問題ありません。
いや、それでも性能について説明し、出来れば十分な性能のものを採用するようなアドバイスをする必要が有ると思います。
でもそうじゃないであろうと思われる住宅が売れている。
あくまでも私見、個人的な意見です。
例えお客さまが納得していても「それでは十分ではないから少しコストが掛かっても○○の方が良いですよ」ということを伝えてこそ、専門家・プロではないでしょうか。
そしてそのような住宅が「それがどういうものなのか?業界の中でどのような評価がされている住宅なのか?」が客観的に確認できれば選ぶ人は相当少なくなるのでは?と思うのです。
ハウスメーカーや建設会社の営業マンに
「他の会社で家を建てなければならないとしたら、どの会社で建てますか?」
と質問したとしましょう、その答えを聞けば業界の本質がはっきりわかります。
結論から言うと、ローコスト住宅の会社の名前はほとんど出てこないでしょう。
「0」ではないかも知れませんが、限りなく「0」に近い数字でしょう。
ローコストの内容を知っていれば選ぶはずがないのです。
そういう類の問題なのです。

もうひとつお話しますが、新築住宅を販売するのはハウスメーカーや建設会社だけではありません。
不動産業者もいます。
ちゃんとした知識を持ち、建物にこだわっている不動産業者もいますが、「売れりゃいい」という明確なポリシー(?)を持っている不動産業者もいます(こっちの方が多いかも)。
当然そういう会社は売りやすい商品(売れれば良い)=ローコスト住宅を扱っている確率が高くなります。
建設関係の技術者の視点と、不動産業者の視点にはかなりの開きがあります。
建売住宅を考える時には当然のことながら、充分にご注意下さい。
水を飲むだけなら、100円ショップで買ったコップでも、10,000円で買ったグラスでも同じように目的は果たせます。
しかし、住宅はもっと多面的な要素があります。
デザイン性・快適性・耐久性。。。。。
それらの品質はローコストで高い性能を出すのには限界があります。
日本の住宅は平均26年で壊されています。
35年ローンを組んで、30年後のゴミを作らないように。
従来の家を建てていたら26年後は???
人間社会は着実に進化している。建築の技術も、科学的にも物理的にも少しづつ進化している。
長持ちする、ちゃんとした建物を選んで欲しいと思うのです。
あなたにはポリシーがありますか?
これから住宅を、、、と考えておられる方は住宅についてしっかりと勉強し「これでいいのか?自分たちに合っているか、合っていないか?」を判断してください。

ほな、また、、、

↓「Best of houzz2017」獲得

Houzzに登録中の橿原市, 奈良県, JPの木野芳弘

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