本当にの省エネ住宅とは・・・

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
今日も寒い1日でしたネ!
日中日差しのある所でも肌寒かったですが我が家のリビングはポカポカ暖かかったです。
今朝、お越し下さったN様ご家族も我が家の暖かさを体感して下さいました(^^)v
Kino-izmの住まいは日中だけでなくこのブログを書いている今もシャツ一枚で快適です。
昼間はシッカリと日射取得して気密および断熱性能の高い空間で熱を逃がさないようにすれば殆どエアコンも可動しなくて大丈夫!

さて、日本は先進国でどの産業でも世界有数の技術を誇っています。
建設業界も同じく、ビルや架橋にはたくさんのノウハウや技術があります。
しかし建設業界といえども、住宅産業に関してはまだまだ他の先進国には比べものにならないくらい遅れています。
それは何故だと思われますか??
他の産業は世界共通の基準が有ったり、世界各国で競い合うことが出来ますが、住宅に関しては競う国が有りません。
というか競わなくてもよい状態というのが現実であり、
日本の大手ハウスメーカーの大半が、世界の優れた技術を見てみぬふりをしています。
日本は建材の防火認定等、必要な手続きがあり、海外企業が日本市場へ参入する際の障害となっており、その結果、競争原理が働かない原因の一つとして挙げられます。
ドイツの樹脂サッシは最低基準の物でも、日本でいう高性能サッシよりも性能が良く、まったくレベルが違うといわれています。
競争が無いということで技術進歩を抑えているのではないでしょうか。
では国内での競争はどうでしょうか?

大手ハウスメーカーは一部を除き互いに手を繋いでいるのでないかと思うくらい、省エネ技術革新には無頓着です。
ここで言う省エネ技術とは、太陽光発電、エネファーム、蓄電池などの設備の事ではなく、家の基本性能(躯体性能)のことですが、大手ハウスメーカー主導による圧力(政治力)で、国交省も本音を言えない状態ではないかと想像してしまいます。
国はもっと技術基準を高め、住宅の基本性能を上げるべきだと思いながらも、景気を大きく左右する建設業界特有の問題に対して、見て見ぬフリをしているように思えてなりません。
一般ユーザーに届く情報も不足しており、自国に誇りを持った日本国民は、国が推奨する次世代省エネ基準を、「省エネ」であると信じて、今日も日本のどこかで、17年前に改正された基準の家が、次世代省エネ基準として建築されています。
こんな状況下ですが家の基本性能を追求し、より優れた家を提供しているビルダーも居るということも見逃してはいけません。

日本には、先ほど17年前にと説明しました「次世代省エネルギー基準」が平成11年(1999年)に設けられました。
この基準の最大の弱点は、省エネに有効である気密、断熱性能について、努力目標が設けられただけであり、最低基準が設けられていません。
ですので無断熱の住宅を建てようと思えば可能であり、国が最低基準を定めない以上、一般ユーザーは、自己の判断により、高性能住宅を見極めないといけないのです。
人によれば「建築基準法をクリアしているのだから安心だ」と、大きな勘違いを起こしているケースも耳にします。
その他、2009年の改正省エネ法で、住宅の相当すき間面積(C値)の基準が撤廃されたことも大手ハウスメーカーの影響力が見え隠れしています。
C値を良くするためには、手間のかかる気密施工が必要になりますが、その施工は、現場に携わる職人の知識と経験に大きく左右されます。
職人の教育コスト増や製品基準のバラツキを嫌う大手ハウスメーカーは、C値基準の撤廃に胸を撫で下ろしたことでしょう。
最近ではインターネットの普及により、各メーカー&ビルダーの性能比較が容易になり、一部のユーザーは冷静に比較していることと思いますが、多くのユーザーにとって、今の日本では、良い住宅にめぐり合うことは極めて困難だと思います。
こんな状況下ですが高性能住宅を手がけるビルダーやハウスメーカーも僅かながら存在しますので、まずは見極める力を養って欲しいと思います。

写真は2013年完成のNi様邸、リビングの吹抜けおよび2階ホールのデスクスペース、大きな本棚は大容量です。
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ほな、また、、、
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