省エネ義務化は...

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
定期購読している1月号の業界紙で特集が組まれていますが、小規模住宅・建築物の省エネ義務化が設計時の適合可否説明になり義務化が実質見送りになる可能性があります。
この「設計時の適合可否説明」という骨子案に対する賛否のアンケート結果と回答者のホンネが掲載されていました。
アンケートでは、骨子案賛成(設計時の適合可否説明でいいよ)が22%もあります。
実際は義務化に対応できない工務店等は情報もキャッチしていなし勉強もしていないでしょうし、この業界紙を読んでいない可能性が大であるのでもっと多いと思われます。
この記事で驚くのは、骨子案賛成者のピント外れな意見(ホンネ)なんです。
「ハードルを高くして(省エネ義務化して)地場工務店が淘汰されていくのは住宅産業界にはマイナス」という意見があります。
そもそも省エネ義務化はハードルが高くありません!この低いレベルを超えられないのなら住宅を建てるべきではないと思うとともにそういう工務店は淘汰されて行くべきだとも思います。
これらのダメな工務店を守るのではなく、住宅に住む人の生命、健康、財産を守ることが重要なのではないでしょうか!
こんな低レベルの住宅産業自体が日本にとってマイナスなのです!
「費用対効果の点からも省エネ化を進めていくと、住宅価格が高額になり、住宅に手が届かない人が増加する。あくまでも住宅は個々人の考え方によるものだと思うので義務化には反対」
性能を低下させて価格を抑える⇒これは安かろう悪かろうの視点と同じで確かに個々それぞれその人が考えるべきなんだろうけれど、それは最低限の性能をプロとして確保した上での話です。
このようにピント外れな人たちが「お客様のため」などと本気のように上辺で語り、住宅を提供していると思うと、そんな人たちは本当に淘汰されるべきだと思います!
住宅も自動車の燃費と同じように何か比較できる指標があるといいのですが、住宅の場合、たとえ省エネ性能を数値で表してみても低レベルなところは数値を公表しないし公表の仕方も知らないと思います、、、残念なことにこういう人たちの方が自社のPRが上手い(性能の勉強をする前に集客の勉強を必死でしていますから)、これも悔しいですね!
まず、最優先で考えるべきは「そこに住むお客様の事」、業者側の勉強不足、知識不足、面倒くさいという低レベルな部分を「日本にとってマイナス」だの「住宅に手が届かない人が増加する」などと論点をすり替え、正当化するのは本当にもうやめて、個々それぞれが背筋を伸ばし、今一度住む人のことを考えて家づくりをしなくてはならないと思います。

写真は耐震等級3を確保するために外せなかった筋交いを要する柱。
壁面にして包み込んでしまうと視界が遮られリビングとダイニングキッチンの繋がりが悪くなるので最小限の腰壁を作り、ニッチを造作しました。
どうですか?カワイイでしょ!
20170715-077_600.jpg

ほな、また、、、
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