結露の悩み

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全国のKino-izmファンの皆様
こんばんは☆
益々朝晩冷え込みを感じる季節になりました。

今日はこれから訪れる寒い季節に付きものの結露に付いて、あるフリーペーパーの記者さんからTELでインタビュー(っていうのか?)を受けました。
その方の住まいのご近所に築浅の注文住宅(一応と言っておきます)が2軒建ち並んでおり、その2軒とも結露で悩んでおられるとのこと。
建物の向きは北向き、即ち北玄関で玄関ホールが吹抜けとのこと。
ここまで聞いて「そりゃ結露するで!」と思ったのです。
結露がひどい為、建築した業者に
「提案してもらった結果、結露で悩まされているので何か改善策を取って欲しい」
と依頼したところ、
「結露の度合いまで保証はできないので、壁紙を張り替える業者を紹介するのでそちらで張り替えて欲しい」と言われたそうだ。
このようなケースは時々耳にします。
今回も良くある相談とほぼ同じでした。
結論は「何度張り替えても改善されません」としか言いようがありません。
壁紙を張り替えると一時的に表面上は綺麗に見えるでしょう。
でも壁体内の結露は全く無くならないし、既に結露によって壁体内が劣化している可能性大です。
またそのうち結露で表面が汚れて来ると断言できます。
建物の性能が低いのに、特に北側の結露の生じやすいところに吹抜けをつくる(提案)なんて、結露のメカニズムを知らないから出来ることなのだろう。
吹抜けに設置していると思われるFIXガラスにLow-Eペアガラスを追加するなどして、結露を少なくすることは可能です。
でも壁体内の断熱性能を上げようとすると壁面を捲り、断熱材を付加しなくてはいけないし、それなりのコストもかかり、現実的にそこまで出来る御宅は少ないと思います。
それに建物の断熱性能が次世代省エネ基準程度(平成11年に定められた基準)であればどの家でも結露は起ります。
熟知していない工務店が大半ですが、結露のメカニズムをシッカリと理解し、結露が起き難いプランニングも必要だと思う。
Kino-izmでは平成25年省エネ基準でいうところの北海道地域の基準と同等の高断熱・高気密の住まいを建てていますが、それでも結露に関しては100%防ぐのは中々困難なことです。
「うちの住宅は結露はしません!」と話す工務店があるとしたら、それは嘘っぱちと考えても過言ではありません。
さて、今日のインタビュー、どんな記事になるのでしょうか?

現場は、、、
奈良市・Iw様邸
天井地を取り付けたところ、このあと石膏ボードを張って行きます。
L1120033_600.jpg

ほな、また、、、
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